中泊町の地域おこし協力隊|活動内容・報酬・住居の支援
青森県中泊町の地域おこし協力隊について、活動内容と報酬、住居の支援、応募の流れをまとめます。
中泊町は青森県の津軽半島にある町です。岩木川が十三湖に注ぐ低地の中里地域と、日本海に面した山がちの小泊地域という、性格の違う2つの地域からなります。町の募集要項によると人口はおよそ9,500人です。その中泊町の地域おこし協力隊について、中泊町と総務省の公式情報をもとにまとめます。
隊員は5人。県内4位タイです
総務省が令和8年4月24日に公表した「令和7年度における地域おこし協力隊の活動状況等」によると、令和7年度に中泊町で活動した地域おこし協力隊は5人です。同じ資料で青森県全体は84人・28団体でした。
県庁所在地の青森市と同数で、鶴田町・おいらせ町と並ぶ県内4位タイです。人口9,500人ほどの町としては厚い受入です。制度そのものの仕組みは地域おこし協力隊とはどんな制度かにまとめています。
雇う相手は町ではありません
先に押さえておくべき点があります。募集要項は身分についてこう書いています。
中泊町社会福祉協議会職員※地域おこし協力隊員として町が委嘱後、受入団体である中泊町社会福祉協議会と雇用契約を締結します。町との雇用関係はありません。
委嘱するのは町、雇うのは社会福祉協議会です。「町との雇用関係はありません」と要項に明記されています。同じ青森県内では、むつ市も市役所が直接雇わずNPO法人などが受入先になっていました。青森県には、この外部受入型が複数あります。
勤務場所も社会福祉協議会の施設です。中里本所(中泊町総合福祉健康センター「湯らぱーく」内)か小泊支所(中泊町高齢者生活福祉センター内)のいずれかを拠点に、希望と適性に応じて中里地域か小泊地域の主担当が決まります。
給料は幅で示されています
要項の処遇はこうなっています。
- 給料 月額162,100円から249,400円(年額1,945,200円から2,992,800円)
- その他手当 期末・勤勉手当、通勤手当、時間外手当
- 社会保険等 健康保険、厚生年金保険、雇用保険
- 住居 借上げアパートに居住可能(月額上限なし)
- 副業・兼業 活動に差し支えない範囲で可
額が1点ではなく幅で示されているのが、この町の特徴です。下限と上限で年額に約105万円の開きがあります。青森県内のほかの募集は月額を1つの数字で示すものが多く、たとえば鶴田町は291,000円、弘前市は291,666円、田子町は200,000円です。中泊町は経験や職歴によって決まる幅を持たせています。
住居の「月額上限なし」も見逃せません。青森市の八甲田牛隊員の枠は家賃補助が月55,000円までですが、中泊町は上限を設けていません。報酬の考え方そのものは地域おこし協力隊の給料・年収で整理しています。
仕事は集落のコミュニティづくりです
活動のミッションは「多様な主体と連携した地域コミュニティ形成による集落の活性化」です。要項が挙げている具体的な内容は次のとおりです。
- 地域の若者が参加しやすい活動など、さまざまな切り口から新しい企画を提案し運営すること
- 地域の行事や祭りへ参加して、人のつながりをつくること
- 集落の交通弱者に対する買い物支援などのサポート体制をつくること
- 各集落に置かれた兼任集落支援員の活動が円滑に進むよう支える
町はすでに兼任集落支援員の制度で集落ごとの活性化に取り組んでおり、協力隊はそれを束ねて引っ張る役回りです。ゼロから何かを始めるのではなく、動いている仕組みに乗る形になります。
支援体制に金融機関が入っています
要項の支援体制の項に、あまり見ない書き方があります。地域の金融機関や外部の専門機関・専門家と連携して定期的な面談を行い、必要な人材の紹介などを行うというものです。金融機関グループのネットワークを使い、任期が終わったあとも地域で取り組みを続けられる基盤づくりを行うと書かれています。
任期後についても、集落支援員として活動を継続する道と、つくったネットワークを生かして町内で就職・起業する道の両方を想定し、選べる体制を整えるとしています。
勤務時間と任期
- 活動時間 週38時間45分(1日7時間45分×5日)。原則として月曜日から金曜日の8時15分から17時00分(休憩1時間)
- 休日 土曜・日曜・祝日・年末年始(12月29日から1月3日)。年次有給休暇、病気休暇、特別休暇(夏季休暇など)
- 委嘱期間 委嘱日から1年間。活動実績などを考慮して最長3年まで延長する場合がある
週38時間45分は、県内のほかの募集より長めです。鶴田町と弘前市はどちらも週35時間なので、週に3時間45分の差があります。行事などで休日に働いた場合は振替休になります。
応募できる人の条件
- 募集人数 2名
- 年齢 不問。性別も不問、学歴も不問
- 資格 普通自動車運転免許、基本的なパソコン操作ができること
- 地域要件 3大都市圏をはじめとする都市地域、または政令指定都市に在住し、採用決定後に中泊町へ住民票を移せること
年齢不問という点は、青森県内でも目立ちます。鶴田町の過去の募集では20歳以上40歳以下という条件が示されたこともありました。
必須ではないが選考で考慮される条件として、一般企業や官公署での勤務経験、人と接する業務の経験、チームでプロジェクトを進めた経験が挙げられています。給料が幅で示されているのは、このあたりが反映されるためと読めます。
応募は電子申請・届出システムから行い、申込書、住民票(発行から3か月以内)、運転免許証の写し(表面・裏面)を提出します。地域要件は総務省の要綱にもとづくので、地域おこし協力隊の応募条件で先に確かめてください。
問い合わせ先
中泊町 総合戦略課 企画係(電話 0173-57-2111/ファクス 0173-57-3849)が窓口です。所在地は青森県北津軽郡中泊町大字中里字紅葉坂209番地です。
募集の内容も金額も年度ごとに変わります。ここに書いたのは町が公開している募集要項の内容です。応募するときは、その時点の要項で必ず確かめてください。
よくある質問
Q.中泊町の地域おこし協力隊は誰に雇われるのですか。
A.中泊町社会福祉協議会です。募集要項は「地域おこし協力隊員として町が委嘱後、受入団体である中泊町社会福祉協議会と雇用契約を締結します。町との雇用関係はありません」と明記しています。委嘱するのは町、雇うのは社会福祉協議会という形です。勤務場所も社会福祉協議会の施設で、中里本所(中泊町総合福祉健康センター「湯らぱーく」内)か小泊支所(中泊町高齢者生活福祉センター内)のいずれかが拠点になります。
Q.給料はいくらですか。
A.月額162,100円から249,400円(年額1,945,200円から2,992,800円)と、幅で示されています。青森県内のほかの募集は月額を1つの数字で示すものが多く、鶴田町は291,000円、弘前市は291,666円、田子町は200,000円です。中泊町は下限と上限で年額に約105万円の開きがあり、経験や職歴が反映されると読めます。ほかに期末・勤勉手当、通勤手当、時間外手当があり、健康保険・厚生年金保険・雇用保険が適用されます。
Q.住居はどうなりますか。
A.借上げアパートに居住できます。要項には「月額上限なし」と書かれています。青森市の八甲田牛隊員の枠は家賃補助が月55,000円までですが、中泊町は上限を設けていません。
Q.勤務時間は何時間ですか。
A.週38時間45分(1日7時間45分×5日)です。原則として月曜日から金曜日の8時15分から17時00分(休憩1時間)で、活動内容によって時間帯が変わることがあります。県内のほかの募集より長めで、鶴田町と弘前市はどちらも週35時間なので、週に3時間45分の差があります。行事などで休日に働いた場合は振替休になります。
Q.年齢の制限はありますか。
A.ありません。要項は年齢・性別・学歴のいずれも不問としています。青森県内でも目立つ条件で、鶴田町の過去の募集では20歳以上40歳以下という条件が示されたこともありました。必要な資格は普通自動車運転免許と基本的なパソコン操作で、必須ではないものの、一般企業や官公署での勤務経験、人と接する業務の経験、チームでプロジェクトを進めた経験が選考で考慮されます。
Q.任期が終わったあとはどうなりますか。
A.要項は2つの道を想定しています。集落支援員として活動を継続することと、取り組みを通じてできたネットワークを生かして町内で就職・起業することです。活動状況、本人の希望、町の意向を総合的に考えて選べる体制を整えるとしています。また支援体制として、地域の金融機関や外部の専門機関・専門家と連携して定期的な面談を行い、任期終了後も地域で取り組みを続けられる基盤づくりを行うと書かれています。
参考にした公式ページ
- 地域おこし協力隊|中泊町
- 地域おこし協力隊募集します(地域コミュニティ支援)|中泊町
- 青森県中泊町 地域おこし協力隊募集要項(PDF)|中泊町
- 令和7年度における地域おこし協力隊の活動状況等|総務省
- 令和7年度 地域おこし協力隊の隊員数等について(PDF)|総務省
情報は変わることがあります。最新の内容は各公式ページでご確認ください。