移住体験住宅(お試し住宅)の探し方|使える人・日数・料金は町ごとに違う

移住を考える人が一定期間その地域で暮らしてみるための、お試し住宅(移住体験住宅)の探し方です。北海道「ちょっと暮らし」の令和7年度実績と、森町・山形村・伊那市の案内で、使える人の条件、滞在できる日数、料金、予約のしかたを比べました。
移住体験住宅(お試し住宅)は、移住を考えている人がその地域で一定期間暮らしてみるために、自治体などが家具や家電をそろえて貸す住まいです。使える人、泊まれる日数、料金、予約のしかたは市町村ごとに違います。ここでは、北海道の「ちょっと暮らし」の実績と、森町(北海道)・山形村(長野県)・伊那市(長野県)の案内で確かめます。
地域おこし協力隊の仕事を試す制度はおためし地域おこし協力隊とインターンにまとめています。こちらは住まいを試す制度です。
北海道「ちょっと暮らし」の規模
北海道の「ちょっと暮らし」は、道内の市町村などが運営主体となり、北海道への移住や二地域居住を考えている人に、生活に必要な家具や家電を備えた住宅などを用意して、その地域の暮らしを体験してもらうものです。北海道が公表している令和7年度(令和7年4月1日〜令和8年3月31日)の実績は次のとおりです。
| 項目 | 令和7年度 |
|---|---|
| 実施した市町村 | 103(うち96市町村で利用あり) |
| 利用件数 | 3,038件 |
| 利用者数 | 6,005人 |
| 滞在日数 | 108,044日 |
| 平均滞在日数 | 18.0日 |
利用者へのアンケート(回収434名)では、60代以上が4割を占め、夫婦や家族での利用が7割でした。北海道は、20代から50代では「移住候補地探し」や「ワーケーション」を目的とする利用が多く、60代以上では「シーズンステイ」を目的とする利用が多い傾向にある、とまとめています。「移住候補地探し」を目的とする割合は増えているとしています。
移住の下見をする人と、季節の滞在をする人が、同じ住宅を使っています。
3つの市町村で比べる
令和8年度の案内を並べます。
| 項目 | 森町(北海道) | 山形村(長野県) | 伊那市(長野県・山寺の1号と2号) |
|---|---|---|---|
| 使える人 | 将来、森町への定住や二地域居住を考えている人。原則として町外の人。アンケートと取材への協力が条件 | 山形村の外に住所があり、山形村への移住を希望・検討している人 | 伊那市を移住候補地として検討している人とその家族。移住相談窓口などで事前に相談を受けた人か、受ける予定の人 |
| 泊まれる日数 | 6泊7日から29泊30日まで | 2泊以上30泊以内。7〜9月は2泊以上13泊以内 | 最長30日(29泊30日以内が基本) |
| 使用料 | 1日2,000円 | 1泊3,000円(令和8年4月1日以降の使用分)。人数で変わらず、光熱水費などを含む | 1回30,000円。シーツ代(借りる場合1組1,200円)と冬の灯油代は自己負担 |
| 寝具 | 布団・シーツは持参。町内の事業者で有料レンタルあり | 持ち込みが基本。レンタルは1セット2,000円 | 布団あり。シーツを市から借りる場合は1組1,200円 |
| 予約 | 電話で空きを確かめて仮予約し、申込書を出す。町から使用決定通知書が届いて完了 | オンラインか郵送。電話での予約や仮予約は受け付けない。利用終了希望日の6か月前から、利用開始希望日の10日前まで | 電話などで仮予約し、利用日の10日前までに申込書と住所が分かる書類の写しを出す |
伊那市は、高遠町にある3号・4号の移住体験住宅とは使用料が違うと案内しています。同じ市の中でも住宅ごとに条件が違うことがあります。
選ぶときに見るところ
使える人の条件
3つとも、移住を考えている町の外の人を対象にしています。森町は「原則として町外の人」、山形村は「村外に住所がある人」です。伊那市は、事前に移住相談を受けることを条件にしています。
最短の日数と、季節の上限
森町は6泊7日からなので、週末だけの利用はできません。山形村は2泊から使えますが、7〜9月は13泊までに短くなります。
料金に含まれるもの
山形村は使用料に光熱水費などを含みます。伊那市は冬場の灯油代が自己負担です。光熱費と車の費用は移住して見積もりが狂うところにまとめました。
持っていくもの
森町は、布団、シーツ、タオル類、シャンプー類、石けん、洗濯用洗剤、トイレットペーパー、ティッシュペーパーなどを持参するよう案内しています。家電や調理器具、食器はそろっています。山形村も寝具は持ち込みが基本です。
入る日と出る日
山形村は、土日祝日の予約確認・チェックイン・チェックアウトを行っておらず、年末年始は使えません。伊那市も、入居日と退去日はともに平日(市役所の開庁日)が基本です。仕事を休んで行く場合は、平日に着いて平日に出る日程を組むことになります。
そのほかの決まり
森町・伊那市とも、ペットの同伴はできません。森町の住宅は室内禁煙です。伊那市は、敷地内の除雪や、寒い時期の給排水の凍結に注意するよう求めています。
探し方
呼び名は自治体によって違います。森町は「移住体験施設」と北海道の「ちょっと暮らし」、山形村は「短期おためし住宅」、伊那市は「移住体験住宅」と呼んでいます。候補の市町村の公式サイトで、こうした言葉で探してください。
北海道は、「ちょっと暮らし」の年度ごとの実績とアンケート結果を公表しています。国土交通省によると、全国版空き家・空き地バンクのアットホーム版には、令和2年8月に「おためし移住特設サイト」が開設されています。
移住先の候補の絞り方は移住先のおすすめは条件で絞るに、2つの地域を行き来する暮らしは二拠点生活とはにまとめました。
申し込む前に確かめること
- 使える人の条件。町外・村外の人に限る、事前の移住相談が要る、アンケートや取材への協力が要るなど
- 最短と最長の日数。最短が6泊の町がある。夏は上限が短くなる村がある
- 料金に何が含まれるか。光熱水費込みか、灯油代やシーツ代が別か
- 寝具と日用品。持参が基本の住宅が多い。レンタルは事前に頼む
- 入退去の曜日。平日に限る住宅がある。年末年始は使えないことがある
- 予約の受付期間と方法。電話で仮予約できる町と、電話では受け付けない村がある。申込書は利用日の10日前まで、などの期限がある
本記事は、北海道の「ちょっと暮らし」令和7年度実績と利用者アンケート調査結果、森町・山形村・伊那市の公表資料、国土交通省の空き家・空き地バンク総合情報ページをもとにしています(2026年10月5日確認)。料金や受付の方法は変わることがあります。最新の情報は各市町村の案内で確かめてください。
よくある質問
Q.移住体験住宅(お試し住宅)とは何ですか。
A.移住を考えている人がその地域で一定期間暮らしてみるために、自治体などが家具や家電をそろえて貸す住まいです。北海道の「ちょっと暮らし」は、道内の市町村などが運営主体となり、移住や二地域居住を考えている人に生活を体験してもらうものです。
Q.お試し住宅にはどのくらい泊まれますか。
A.市町村ごとに違います。森町(北海道)は6泊7日から29泊30日まで、山形村(長野県)は2泊以上30泊以内で7〜9月は13泊以内、伊那市(長野県)の山寺の住宅は最長30日です。北海道の「ちょっと暮らし」の令和7年度の平均滞在日数は18.0日でした。
Q.お試し住宅の料金はいくらですか。
A.市町村ごとに違います。森町は1日2,000円、山形村は令和8年4月1日以降の使用分から1泊3,000円(光熱水費などを含む)、伊那市の山寺の住宅は1回30,000円で、シーツ代と冬の灯油代は別です。
Q.誰でもお試し住宅を使えますか。
A.移住や定住を考えている町の外の人が対象です。森町は原則として町外の人、山形村は村外に住所がある人、伊那市は事前に移住相談を受けた人か受ける予定の人を対象にしています。
Q.週末だけお試し住宅に泊まれますか。
A.住宅によります。森町は6泊7日からです。山形村や伊那市は、入居や退去の手続きを平日に行うのが基本です。
参考にした公式ページ
- 北海道の「移住・定住」に関する調査結果|北海道
- 令和7年度ちょっと暮らし実績|北海道
- 令和7年度「ちょっと暮らし」利用者アンケート調査結果|北海道
- 令和8年度 北海道生活体験「ちょっと暮らし」(市街地型)募集のお知らせ|森町
- 山形村短期おためし住宅|山形村
- 「移住体験住宅」で最長30日の移住体験(山寺)|伊那市
- 空き家・空き地バンク総合情報ページ|国土交通省
情報は変わることがあります。最新の内容は各公式ページでご確認ください。





