平取町の地域おこし協力隊|日額制のインターンと企業協働型
平取町の地域おこし協力隊について、日額12,000円のインターン枠、受入事業者を公募する企業協働型の仕組み、応募資格と年齢の条件をまとめます。
平取町の地域おこし協力隊は14人です。募集の形が2つに分かれており、ひとつは日額12,000円のインターン枠、もうひとつは受入事業者を公募する企業協働型です。応募資格に年齢の上限が設けられている点も、道内では珍しい部類にあたります。町が公表している情報から整理します。
隊員14人、日高で最多
総務省が令和8年4月24日に公表した資料によれば、平取町の隊員数は14人でした。北海道の受入166市町村のなかで15位です。町は令和7年4月1日時点で13名が町内で活動しているとしています。
平取町が属する日高振興局は5市町村で30人と、道内の振興局では小さい規模です。そのうち平取町14人が最多で、日高町5人、浦河町3人、様似町2人、えりも町6人と続きます。日高の協力隊のほぼ半分が平取町にいる計算になります。北海道全体の状況は北海道の地域おこし協力隊にまとめました。
インターン枠|日額12,000円
平取町はインターン型の募集を行っています。公表されている条件は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 報酬 | 日額12,000円(賞与なし) |
| 含まれるもの | 活動に係る交通費や活動用車両の借上げ料などを含む |
日額制という示し方は道内では少数派です。同じ上川の美瑛町が日額11,182円としているほかは、多くが月額で示しています。
注意すべきは、この12,000円に交通費と車両の借上げ料が含まれる点です。移動距離が長い日は、その分が実質的に目減りします。平取町は町域が南北に長く、沙流川沿いに集落が点在するため、活動によっては移動が多くなります。
インターンは、正式に着任する前に活動を体験する仕組みです。総務省の資料では参加者数が令和6年度に1,047人、令和7年度に1,414人と増えています。本採用の前に町との相性を確かめられるため、移住後の食い違いを減らせます。
募集された枠には、町公式キャラクター「ビラッキー」のプロデュースや高校魅力化コーディネーターなどがあります。
企業協働型|受入事業者を公募する
もうひとつの形が平取町企業協働型です。町は「令和7年度平取町地域おこし協力隊受入事業者を募集します」として、隊員を受け入れる側の事業者を公募しています。
同じように受入側を先に公募する仕組みは道内に複数あります。ただし隊員の身分が町によって違うため、確認が必要です。
| 市町村 | 公募するもの | 隊員の身分 |
|---|---|---|
| 平取町 | 受入事業者 | 企業協働型(事業者との関係は要項で確認) |
| 上富良野町 | 受入事業者 | 受入事業者の従業員(雇用契約) |
| 鹿追町 | 民間事業者等の活用計画 | 町のパートタイム会計年度任用職員(研修派遣) |
| 積丹町 | 受入団体等 | 受入団体のもとで活動 |
| 音威子府村 | 事業所等雇用型の受入事業者 | 事業所等雇用型 |
契約の型ごとの比べ方は北海道の地域おこし協力隊 待遇比較にまとめました。
受入事業者が決まってから隊員の募集が立ち上がる形なので、常時どこかの枠が開いているとは限りません。町の募集情報を継続して確認するか、担当課に見通しを聞くのが確実です。
アイヌ伝統工芸を継ぐ枠
平取町は二風谷を擁し、アイヌ文化が受け継がれてきた地域です。令和8年度はアイヌ伝統工芸継承支援員の枠が公表されました。
町は募集の理由を「近年、アイヌ伝統文化・工芸の担い手が不足しており、担い手の確保が重要な課題となっている」と説明しています。担当はアイヌ施策推進課 アイヌ施策推進係(電話 01457-2-2341)で、専門の課が置かれている点にこの町の特徴が表れています。
このほか、農家の高齢化と後継者不足に対応する農業支援員・畜産支援員、地域連携学校支援といった枠も公表されてきました。
立地についても町は具体的に書いています。日高自動車道を使えば新千歳空港へ車で1時間、札幌市へ車で1時間30分で、道内では都市圏へ移動しやすい部類です。降雪量が少なく、1年を通して住みやすいとしています。北海道内でも日高地方は雪の少ない地域で、除雪の負担を心配する人には条件がよくなります。
応募資格|年齢の上限がある
平取町の応募資格には、次の条件が挙げられています。
- 令和7年4月1日時点で20歳以上45歳以下
- 三大都市圏などの都市地域に住民票を有する者
- 普通自動車運転免許を持っている方
- 3年間の活動期間満了後に平取町に定住・就業しようとする意欲を持つこと
45歳以下という年齢の上限は、道内の募集では珍しい部類です。厚真町が「原則として満20歳以上、満40歳以下」(超過も相談可)としているほかは、年齢制限を設けない自治体が多くあります。
全国の隊員の年齢構成は20代33.6%、30代30.1%、40代20.1%、50代11.5%、60歳以上4.4%で、50代以上が約16%を占めます。平取町の枠はこの層を対象外としているため、応募前に確認が必要です。
応募の前に確かめること
- 年齢の要件を確認する。20歳以上45歳以下という上限があります
- 日額12,000円に何が含まれるか理解する。交通費と車両借上げ料を含みます
- インターンか企業協働型かを確かめる。仕組みも条件も違います
- 企業協働型なら受入事業者の条件を見る。雇用主が誰になるかを確認します
- 募集のタイミングを確認する。受入事業者が決まってから隊員募集が始まります
- 任期後の定住を前提に考える。応募資格に定住・就業の意欲が入っています
北海道全体の受入状況は北海道の地域おこし協力隊に、受入側を公募する仕組みの例は上富良野町の地域おこし協力隊にまとめています。
本記事の内容は平取町および北海道が公表している情報によります。年度ごとに改定されるため、応募のときは最新の募集要項で確かめてください。
よくある質問
Q.平取町の地域おこし協力隊の報酬はいくらですか。
A.インターン型の枠は日額12,000円で賞与はありません。この金額には活動に係る交通費や活動用車両の借上げ料などが含まれます。企業協働型の条件は募集要項で確認してください。
Q.応募に年齢制限はありますか。
A.あります。令和7年4月1日時点で20歳以上45歳以下という条件が挙げられています。道内では年齢制限を設けない自治体が多いなか、上限がある珍しい例です。
Q.企業協働型とは何ですか。
A.町が隊員を受け入れる側の事業者を公募する仕組みです。受入事業者が決まってから隊員の募集が立ち上がるため、常時どこかの枠が開いているとは限りません。
Q.平取町の隊員数は何人ですか。
A.令和7年度の総務省の資料では14人です。町は令和7年4月1日時点で13名が活動しているとしています。日高振興局5市町村30人のうち、ほぼ半分が平取町にいる計算になります。
Q.どんな募集がありましたか。
A.町公式キャラクター「ビラッキー」のプロデュース、高校魅力化コーディネーターなどの枠が公表されてきました。
Q.インターンとは何ですか。
A.正式に着任する前に活動を体験する仕組みです。総務省の資料ではインターンの参加者数が令和6年度に1,047人、令和7年度に1,414人と増えています。本採用の前に町との相性を確かめられます。
Q.応募には何が必要ですか。
A.三大都市圏などの都市地域に住民票があること、普通自動車運転免許を持っていること、3年間の活動期間満了後に平取町に定住・就業しようとする意欲を持つことが挙げられています。
参考にした公式ページ
- 令和8年度 平取町地域おこし協力隊(アイヌ伝統工芸継承支援員)募集|平取町
- 企業向け|平取町(地域戦略係)
- しごとのこと|平取町(移住・定住)
- 平取町|ほっかいどう地域おこし協力隊
- 令和7年度 地域おこし協力隊の隊員数等について(総務省)
- 令和7年度(2025年度)地域おこし協力隊導入状況|北海道
- 地域おこし協力隊メインページ|北海道
情報は変わることがあります。最新の内容は各公式ページでご確認ください。