沼田町の地域おこし協力隊|賞与2.325か月と、家賃・車・通信費の助成
沼田町の地域おこし協力隊について、会計年度任用職員としての月額報酬と賞与、家賃・車両・通信費の助成、募集されている活動分野をまとめます。
沼田町は北海道で3番目に多くの地域おこし協力隊を受け入れている町です。隊員数は35人で、空知振興局では最多になります。特徴は手当の作り方が細かいことで、賞与が年2.325か月分あるほか、家賃の助成、自家用車の借上料、通信費までが別に用意されています。町が公表している募集情報から整理します。
隊員35人は道内3位、空知で最多
総務省が令和8年4月24日に公表した資料によれば、沼田町の隊員数は35人でした。北海道の受入166市町村のなかで、別海町74人、東川町65人に次ぐ3位です。
沼田町が属する空知振興局は24市町村で220人と、上川振興局288人に次ぐ規模です。そのうち沼田町35人は空知で最も多く、美唄市32人、深川市17人、奈井江町14人、長沼町14人が続きます。北海道全体の状況は北海道の地域おこし協力隊にまとめました。
町は募集の対象を「都市地域(過疎地域以外)から本町に移住し、地域の活性化のために活躍したいという方」としています。窓口は住民生活課 移住定住応援室です。協力隊の担当が移住定住の部署に置かれている点に、町の位置づけが表れています。
報酬と賞与
任用形態と報酬は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 任用形態 | 沼田町の会計年度任用職員(パートタイム)として町長が任用 |
| 期間 | 任用の日から年度末まで。基本的には3年間(毎年度末に次年度の継続を判断) |
| 報酬 | 月額192,774円(枠により月額235,935円) |
| 賞与 | 月額の2.325か月分を6月と12月に支給 |
| 社会保険 | 市町村職員共済組合等(厚生年金・健康保険・雇用保険)に加入 |
| 活動日 | 週5日、1週間あたり37時間30分(1日7時間30分) |
| 休日 | 週休2日。休日に活動した場合は振替 |
| 休暇 | 有給休暇・特別休暇を任用期間に応じて付与 |
賞与が2.325か月分と明示されているのは、道内でも具体的な部類です。月額192,774円で計算すると年間で約448,000円になります。ただし任用期間が6か月未満の場合は月数に応じて減額されます。共済組合負担金(健康保険を含む)、雇用保険料の本人負担分、所得税が差し引かれる点も要項に書かれています。
なお、調理を伴う枠には調理支援加算が活動先から別途支給されます。調理師免許を持っている場合は月額50,000円、調理補助は月額20,000円です。資格がそのまま月給の差になります。
住まい・車・通信費の助成
沼田町の特徴が最もよく出ているのがここです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住居 | 町が用意し、家賃を町が助成(生活備品等は各自で持参) |
| 車両 | 自家用車を持ち込み。月額15,000円を借上料と燃料費として支給 |
| 通信費 | パソコン等の借上料および通信費として月額5,000円 |
住居は「斡旋します」ではなく「町が用意し、家賃を助成する」と書かれています。多くの自治体が斡旋のみで家賃は自己負担としているなかで、これは条件のよい部類です。ただし生活備品は自分で持参する必要があります。
車は自家用車の持ち込みが前提です。自己名義で所有またはリースし、任意保険に加入していることが条件で、その代わり月額15,000円が支給されます。車を持っていない場合は相談に応じるとされています。
通信費が月額5,000円出るのも珍しい扱いです。パソコンを使う活動を想定した設計になっています。
契約の型ごとの考え方は北海道の地域おこし協力隊 待遇比較にまとめました。
募集されている活動分野
沼田町の募集は、任期後の出口とセットで設計されています。
農業。冬期間(11月から3月)は農業簿記や農業の基礎研修を受け、沼田町就農支援実習農場でしいたけ・いちごの収穫と栽培管理、肉牛の飼育管理にあたります。任期終了後は町内での個人経営や農業生産法人での農業従事など、定住に向けた活動が想定されています。
農産加工。町の農産加工場「北のほたるファクトリー」で製品の製造管理にあたります。将来的な幹部候補として位置づけられ、指定管理者の道外工場での研修による技術習得も活動に含まれます。任期終了後は同施設への就業が想定されています。
部活動コーディネーター(1名)。部活動の地域移行に関する調整と支援、活動報告書の作成などを行います。中学校の部活動を地域へ移す動きに対応した枠です。
調理。ほろしん温泉ほたる館における調理全般の活動です。任期終了後は同館(町指定管理施設)への就業、または町内での飲食店開業と定住が想定されています。調理支援加算の対象になる枠です。
図書。新刊の選書、発注、受入業務の補助です。任期終了後は町内での起業・就業が想定されています。
いずれの枠も「任期終了後に沼田町内で就業・起業して定住する」ことが募集対象の条件に入っています。
応募の条件
募集対象として挙げられている主な条件は次のとおりです。
- 活動内容に関心・意欲がある方
- 地域住民と協力しながら地域活動に取り組める方
- 普通自動車運転免許証を取得している方
- 活動期間終了後に沼田町内において就業・起業して定住する意欲のある方
活動時間は週5日、1日7時間30分が基本ですが、季節や活動内容により変動する場合があるとされています。農業の枠は冬期間の活動内容が明確に分かれているため、通年で同じ働き方にはなりません。
応募の前に確かめること
- どの分野に応募するかを決める。農業・農産加工・部活動・調理・図書で条件が変わります
- 賞与の減額条件を確かめる。任用期間が6か月未満だと月数に応じて減額されます
- 自家用車を用意できるか確かめる。自己名義で任意保険加入済みが条件です
- 調理の枠なら資格の有無を確認する。調理師免許で月50,000円、補助で月20,000円の差があります
- 任期後の出口を考える。どの枠も町内での就業・起業と定住が前提です
- 年度ごとの更新であることを理解する。基本的に3年ですが毎年度末に判断されます
問い合わせは沼田町住民生活課 移住定住応援室です。町は隊員の活動状況も発信しています。
北海道全体の受入状況は北海道の地域おこし協力隊にまとめています。
本記事の内容は沼田町が公表している募集情報によります。年度ごとに改定されるため、応募のときは最新の情報で確かめてください。
よくある質問
Q.沼田町の地域おこし協力隊は何人いますか。
A.令和7年度で35人です。北海道の受入166市町村のなかで別海町74人、東川町65人に次ぐ3位で、空知振興局220人のなかでは最多になります。
Q.報酬はいくらですか。
A.会計年度任用職員(パートタイム)として月額192,774円、枠によっては月額235,935円です。これに加えて賞与が月額の2.325か月分、6月と12月に支給されます。
Q.賞与はいくらになりますか。
A.月額の2.325か月分です。月額192,774円で計算すると年間で約448,000円になります。ただし任用期間が6か月未満の場合は月数に応じて減額されます。
Q.住居は用意されますか。
A.町が用意し、家賃を町が助成します。ただし生活備品等は各自で持参する必要があります。斡旋のみで家賃が自己負担という自治体が多いなかでは条件のよい部類です。
Q.車は必要ですか。
A.自家用車の持ち込みが前提です。自己名義で所有またはリースし、任意保険に加入していることが条件で、月額15,000円が借上料と燃料費として支給されます。車がない場合は相談に応じるとされています。
Q.通信費は出ますか。
A.パソコン等の借上料および通信費として月額5,000円が支給されます。
Q.どんな分野を募集していますか。
A.農業(就農支援実習農場でのしいたけ・いちご・肉牛)、農産加工場「北のほたるファクトリー」の製造管理、部活動コーディネーター、ほろしん温泉ほたる館の調理、図書館の選書・発注業務です。調理の枠は調理師免許で月50,000円、調理補助で月20,000円の加算が付きます。
参考にした公式ページ
- 地域おこし協力隊を募集しています|北海道沼田町
- 令和7年度 地域おこし協力隊の隊員数等について(総務省)
- 令和7年度(2025年度)地域おこし協力隊導入状況|北海道
- 地域おこし協力隊メインページ|北海道
- ほっかいどう地域おこし協力隊(北海道公式ポータルサイト)
情報は変わることがあります。最新の内容は各公式ページでご確認ください。