興部町の地域おこし協力隊|高校の魅力化を担う
興部町の地域おこし協力隊について、興部高校の魅力化スタッフという枠、道内に広がる高校魅力化の取り組み、オホーツクという地域をまとめます。
興部町の協力隊には興部高校の魅力化を担う枠があります。高校の存続は町の将来に直結する問題で、道内の各地で同じ取り組みが広がっています。町と北海道が公表している情報から整理します。
隊員3人、オホーツクの海沿い
総務省が令和8年4月24日に公表した資料によれば、興部町の隊員数は3人でした。北海道の受入166市町村のなかで74位です。
興部町はオホーツク海に面した町です。同じオホーツクでは斜里町14人、小清水町11人、北見市10人、湧別町10人、訓子府町10人、津別町8人、置戸町8人、美幌町7人、佐呂間町4人、紋別市4人、雄武町4人、西興部村3人が近隣にあたります。北海道全体の状況は北海道の地域おこし協力隊にまとめました。
隣が西興部村で、名前が似ているので混同しないよう注意してください。西興部村にはエゾシカ猟区運営支援担当という枠があります。
高校の魅力化という仕事
興部町が募集してきた枠が興部高校教育の魅力化スタッフです。
高校魅力化とは何か。 人口の減る地域では、高校の入学者が減ります。生徒が集まらなければ学級が減り、最後には統廃合になります。高校が無くなると、その町で子どもを育てられなくなります。 15歳で町を出るしかなくなるためです。
だから町は高校を残そうとします。 そのために特色ある教育をつくり、町の外からも生徒を呼びます。その企画と運営を担うのが魅力化コーディネーターの仕事です。
道内で高校魅力化の枠を持つ自治体は多くあります。
| 市町村 | 枠 |
|---|---|
| 興部町 | 興部高校教育の魅力化スタッフ |
| 奥尻町 | 高校魅力化コーディネーター2名(離島留学) |
| 幌加内町 | 高校魅力化コーディネーター |
| 羅臼町 | 高校魅力化コーディネーター |
| 平取町 | 高校魅力化コーディネーター |
| 標津町 | 高校魅力化コーディネーター |
| 今金町 | 地域特性を活かした教育の推進 |
| 浦幌町 | うらほろスタイル教育事業 |
| 遠別町 | 教育サポーター |
これだけ多くの自治体が同じ課題に取り組んでいるということは、人口減少が高校に及ぼす影響が全道的だということです。
奥尻町は離島留学という形で全国から生徒を募っています。 興部町がどういう方向を取るかは、募集要項で確かめてください。
報酬額は町の常設ページからは確認できませんでした。 募集要項で確かめてください。契約の型ごとの比べ方は北海道の地域おこし協力隊 待遇比較にまとめました。
高校魅力化の枠に向く人
この枠を検討するなら、次の点を考えてみてください。
教員免許は必ずしも要りません。 高校魅力化コーディネーターは授業をする役ではなく、学校と地域をつなぐ役です。企業や地域の人に協力を頼み、生徒の活動を組み立てる仕事になります。
高校生と関わることになります。 進路の相談を受けることもあります。
成果が見えるまでに時間がかかります。 今年の取り組みが入学者数に表れるのは数年後です。3年の任期で結果が出ないこともあります。
学校という組織で働きます。 教員には教員の事情があり、外から来た人が動かせる範囲には限りがあります。調整の力が要る仕事です。
塾や教育の仕事の経験があれば活きます。 帯広市(人事やマーケティングの経験が望ましい)と同じく、職歴が直接使える枠のひとつです。
乳製品の町
興部町は酪農が盛んな町で、乳製品の加工でも知られます。
オホーツク海沿岸の町として漁業もあり、海と陸の両方に産業がある構成です。厚岸町(牡蠣と酪農)と似た構造になります。
加工まで手がけているということは、価格を自分で付けられるということです。 生乳を出荷するだけなら市場が価格を決めますが、チーズやバターにすれば違います。鶴居村の鶴居チーズと同じ発想です。
高校魅力化の枠でも、この産業は使えます。 地域の企業と組んで生徒に体験の機会をつくるとき、酪農や食品加工の現場は素材になります。
応募の前に確かめること
- 募集要項で報酬を確認する。常設ページからは分かりません
- 高校魅力化の方向を聞く。町外から生徒を募るのかどうかです
- 教員免許が要るか確かめる。多くの場合は不要です
- 成果が見えるまで時間がかかることを理解する
- 西興部村と混同しない。隣の村で名前が似ています
- オホーツクの他の市町村と比べる。斜里町14人、小清水町11人が近隣です
北海道全体の受入状況は北海道の地域おこし協力隊に、同じく高校魅力化の枠を持つ奥尻町は奥尻町の地域おこし協力隊にまとめています。
本記事の内容は興部町および北海道が公表している情報によります。年度ごとに改定されるため、応募のときは最新の募集要項で確かめてください。
よくある質問
Q.興部町の地域おこし協力隊にはどんな枠がありますか。
A.興部高校教育の魅力化スタッフという枠が公表されてきました。
Q.高校魅力化とは何ですか。
A.人口の減る地域では高校の入学者が減り、生徒が集まらなければ学級が減って最後には統廃合になります。高校が無くなるとその町で子どもを育てられなくなるため、特色ある教育をつくって町の外からも生徒を呼ぶ取り組みです。
Q.教員免許は必要ですか。
A.多くの場合は不要です。高校魅力化コーディネーターは授業をする役ではなく、学校と地域をつなぐ役だからです。企業や地域の人に協力を頼み、生徒の活動を組み立てる仕事になります。
Q.報酬はいくらですか。
A.町の常設ページからは確認できませんでした。募集要項で確かめてください。
Q.高校魅力化の枠は他の町にもありますか。
A.多くあります。奥尻町(離島留学・2名)、幌加内町、羅臼町、平取町、標津町が高校魅力化コーディネーターの枠を持ち、今金町、浦幌町、遠別町も教育を軸にした枠を設けています。
Q.成果はすぐ出ますか。
A.出ません。今年の取り組みが入学者数に表れるのは数年後です。3年の任期で結果が出ないこともあると理解しておいてください。
Q.興部町はどんな町ですか。
A.オホーツク海に面した町で、酪農が盛んで乳製品の加工でも知られます。漁業もあり、海と陸の両方に産業がある構成です。隣の西興部村とは名前が似ているので混同しないよう注意してください。
参考にした公式ページ
- 興部町|ほっかいどう地域おこし協力隊
- ほっかいどう地域おこし協力隊(北海道公式ポータルサイト)
- 令和7年度 地域おこし協力隊の隊員数等について(総務省)
- 令和7年度(2025年度)地域おこし協力隊導入状況|北海道
- 地域おこし協力隊メインページ|北海道
情報は変わることがあります。最新の内容は各公式ページでご確認ください。