積丹町の地域おこし協力隊|受入団体ごとに働く仕組みと報償費
積丹町の地域おこし協力隊について、受入団体を公募する仕組み、月額最大22万円の報償費と手当、勤務時間と町営住宅の扱いをまとめます。
積丹町の地域おこし協力隊は17人で、後志振興局ではニセコ町25人に次ぐ2位です。仕組みに特徴があり、町は隊員を直接募集するだけでなく、隊員を受け入れる団体を公募しています。漁業協同組合や観光協会、民間企業が受入団体になっており、隊員はそこで働きます。町が公表している募集要項から整理します。
隊員17人は後志で2位
総務省が令和8年4月24日に公表した資料によれば、積丹町の隊員数は17人でした。北海道の受入166市町村のなかでむかわ町・深川市と並んで12位です。
積丹町が属する後志振興局は17市町村で134人。そのうちニセコ町25人、積丹町17人、余市町15人、仁木町12人、岩内町9人、倶知安町8人と続きます。人口2,000人前後の町で17人という規模は、人口比で見れば道内でも高い部類にあたります。北海道全体の状況は北海道の地域おこし協力隊にまとめました。
受入団体を公募する仕組み
積丹町は「積丹町地域おこし協力隊支援事業」として、受入団体等の募集要項を公表しています。民間事業者用と公共用に分かれており、団体側が「こういう活動で隊員を受け入れたい」と申し込む形です。
これまでの受入団体には、積丹村おこし協議会、東積丹漁業協同組合、積丹スピリット株式会社などがあります。漁協が受入団体に入っている点は、漁業が基幹産業である積丹町らしい構成です。
隊員として応募する側から見ると、次の意味があります。
- 勤務先は町役場とは限らない。受入団体のもとで働きます
- 募集は受入団体が決まってから立ち上がる。常時どこかの枠が開いているとは限りません
- 活動内容は受入団体の事業に沿う。団体ごとに求められる経験が変わります
同じ考え方の仕組みは鹿追町にもあります。鹿追町は民間事業者等から「活用計画」を募り、審査を経て隊員を研修派遣する形です。詳しくは鹿追町の地域おこし協力隊にまとめました。
町は令和7年度・令和8年度とも受入団体の追加募集を行っており、枠が年度途中に増えることもあります。
報償費と勤務時間
公表されている条件は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 報償費 | 月額最大220,000円 |
| 期末手当・勤勉手当 | 最大4.65か月分 |
| 勤務時間 | 1日7時間15分、週36時間15分を基準(受入団体が定める) |
| 住宅 | 原則として積丹町営住宅(町営住宅管理条例による)。必要に応じて町有住宅 |
期末手当・勤勉手当が最大4.65か月分という水準は、道内で確認したなかでも高い部類です。沼田町の賞与2.325か月、中富良野町の期末勤勉手当2.0か月、ニセコ町の期末手当2.5か月+勤務手当1.0か月と比べても厚くなっています。
月額最大220,000円で計算すると、手当は年間1,023,000円ほどになります。ただし「最大」という表記なので、在職期間や勤務状況によって減額されます。初年度は年度途中の着任になるため満額は見込めません。
勤務時間は1日7時間15分、週36時間15分が基準で、実際には受入団体が定めます。応募のときは団体側の条件を確認してください。
住宅は原則として町営住宅です。町営住宅管理条例に基づくため、家賃は所得に応じた公営住宅の家賃になります。上限つきの家賃補助を出す自治体とは仕組みが違い、住居の確保そのものを町が用意する形です。
契約の型ごとの考え方は北海道の地域おこし協力隊 待遇比較にまとめました。
後志のなかでの位置づけ
後志振興局の主な受入市町村を並べると、条件の違いがはっきりします。
| 市町村 | 隊員数 | 住まいの扱い |
|---|---|---|
| ニセコ町 | 25人 | 住居補助(同居親族あり月85,000円・単身月80,000円が上限) |
| 積丹町 | 17人 | 原則として町営住宅 |
| 余市町 | 15人 | 募集要項で確認 |
| 仁木町 | 12人 | - |
| 岩内町 | 9人 | - |
| 倶知安町 | 8人 | - |
ニセコ町は補助の額で住まいを支え、積丹町は町営住宅そのものを用意する形です。補助か現物かという違いがあるため、手元に残る額を比べるなら家賃の実勢と合わせて考える必要があります。
契約の形も分かれます。ニセコ町は町長が任用する職員(別に特命委託型もあり)、余市町は個人委嘱型で副業可、積丹町は受入団体のもとで働く形です。後志で協力隊を探すなら、近い距離にある町でも仕組みが違う前提で見比べるのが確実です。
応募の前に確かめること
- 受入団体がどこかを確かめる。勤務先は町役場とは限りません
- 募集のタイミングを確認する。受入団体が決まってから隊員募集が立ち上がります
- 手当は「最大4.65か月分」であることを理解する。初年度は満額を見込めません
- 勤務時間は受入団体が定める。基準は1日7時間15分・週36時間15分です
- 町営住宅の空き状況を確認する。原則として町営住宅への入居になります
- 団体の事業内容と自分の経験が合うか考える。漁協や観光、製造業など幅があります
北海道全体の受入状況は北海道の地域おこし協力隊に、同じ後志で最多のニセコ町はニセコ町の地域おこし協力隊にまとめています。
本記事の内容は積丹町が公表している募集要項によります。年度ごとに改定されるため、応募のときは最新の要項で確かめてください。
よくある質問
Q.積丹町の地域おこし協力隊の報償費はいくらですか。
A.月額最大220,000円です。これに加えて期末手当と勤勉手当が最大4.65か月分あり、道内で確認したなかでは高い部類にあたります。ただしいずれも「最大」の表記で、在職期間により減額されます。
Q.積丹町の協力隊はどこで働くのですか。
A.町役場とは限りません。積丹町は隊員を受け入れる団体を公募しており、これまで積丹村おこし協議会、東積丹漁業協同組合、積丹スピリット株式会社などが受入団体になっています。隊員はその団体のもとで活動します。
Q.いつ応募できますか。
A.受入団体が決まってから隊員の募集が立ち上がります。町は年度途中に受入団体の追加募集を行うこともあるため、常時どこかの枠が開いているとは限りません。
Q.勤務時間はどうなっていますか。
A.1日7時間15分、週36時間15分が基準で、実際には受入団体が定めます。応募のときは団体側の条件を確認してください。
Q.住居はどうなりますか。
A.原則として積丹町営住宅への入居です。町営住宅管理条例に基づくため家賃は所得に応じた公営住宅の家賃になります。住宅の需要に応じて町有住宅が提供される場合もあります。
Q.積丹町の隊員数は何人ですか。
A.令和7年度で17人です。後志振興局17市町村134人のなかではニセコ町25人に次ぐ2位で、人口2,000人前後の町としては人口比で高い部類です。
Q.積丹町の主な産業は何ですか。
A.漁業が基幹産業で、受入団体にも東積丹漁業協同組合が入っています。このほか観光や地場産品の製造にも協力隊の枠が設けられてきました。