新得町の地域おこし協力隊|住宅は無償貸与、活動は協力企業での研修
新得町の地域おこし協力隊について、月額229,800円の報酬と社会保険、町が借り上げた住宅の無償貸与、しいたけや林業など募集分野をまとめます。
新得町の地域おこし協力隊は16人で、十勝振興局では鹿追町18人に次ぐ2位です。条件のなかで最も目を引くのは住まいで、民間賃貸住宅を町が借り上げて無償で貸与します。報酬は月額229,800円です。町が公表している募集要項から整理します。
隊員16人は十勝で2位
総務省が令和8年4月24日に公表した資料によれば、新得町の隊員数は16人でした。北海道の受入166市町村のなかで13位です。
新得町が属する十勝振興局は19市町村で126人。そのうち鹿追町18人、新得町16人、上士幌町15人、池田町12人、足寄町9人、大樹町9人と続きます。北海道全体の状況は北海道の地域おこし協力隊にまとめました。
町は「都市地域からの人材を積極的に誘致し、定住・定着を図るとともに、その人材の地域における活動によって地域活性化や産業振興等を図る」ことを目的に掲げています。窓口は電話 0156-64-0521 です。
報酬と身分
しいたけ生産推進員の枠で公表されている条件は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 身分 | 町長が委嘱(パートタイム会計年度任用職員) |
| 報酬 | 月額229,800円(社会保険料・雇用保険料等の本人負担分が差し引かれます) |
| 保険 | 社会保険(厚生年金保険)、市町村職員共済組合(短期給付)、雇用保険、労働者災害補償保険に加入 |
| 勤務時間 | 実働7時間15分、休憩1時間 |
| 任期 | 業務・活動状況等の評価を行い、最長3年(36月)まで延長 |
| 免許 | 普通自動車運転免許(オートマチック限定不可) |
月額229,800円は道内では上位に入る水準です。会計年度任用職員なので社会保険は厚生年金・共済組合の短期給付・雇用保険・労災に加入でき、事業主負担分は町が持ちます。
市町村職員共済組合の短期給付に加入する点は、他の市町村が「健康保険」と書いているのに対して具体的です。短期給付は共済組合が行う医療給付にあたります。
住まい|町が借り上げて無償で貸す
新得町の条件で最も特徴的なのがここです。
- 民間賃貸住宅を町が借り上げて無償で貸与
- ただし火災保険料および水道・光熱費は自己負担
- 活動車両として自家用車を使用する場合には借上料を支給
「町有住宅に入居」ではなく「民間賃貸を町が借り上げる」形なので、町営住宅の空きに左右されにくい仕組みです。家賃が完全に無償になるため、上限つきの家賃補助(美唄市5万円、深川市3万円、安平町2.8万円など)と比べると負担が小さくなります。
ただし北海道は光熱・水道の物価指数が全国1位(119.6)で、全国平均を約2割上回ります。水道・光熱費が自己負担である以上、冬の暖房費は見込んでおく必要があります。
車は自家用車を使う場合に借上料が支給されます。深川市や中富良野町のように車両そのものを貸与する自治体とは仕組みが違います。
契約の型ごとの比べ方は北海道の地域おこし協力隊 待遇比較にまとめました。
活動は協力企業・団体での研修
新得町の協力隊は、町内協力企業または団体での活動になります。町役場に配属されるのではなく、受入先で実際の仕事に携わる形です。
公表されている募集職種には次のようなものがあります。
- しいたけ生産推進員
- エゾシカ肉を含む地域の加工品開発推進員
- エゾシカ被害防止対策並びに有効活用推進員
- 林業担い手推進員
- 駅前温浴宿泊施設を基点とした田舎盛り上げ隊
- 郷土史伝承員
- 情報発信専門員
- 福祉関係・その他の活動
エゾシカに関する枠が2つある点は十勝らしい構成です。被害防止と有効活用(食肉加工)の両面から人を入れています。
町は隊員同士の交流組織があるとしています。16人という規模があるため、同じ立場の人と情報交換できる環境が用意されているということです。1市町村あたり1人から4人という自治体が道内に67ある(受入166市町村のうち)ことを考えると、この点は移住後の孤立を避けるうえで意味があります。
任期終了後については、町が地域おこし協力隊起業支援補助金を用意しています。
選考と応募
応募には活動目標レポートの提出が求められます。志望動機や活動の目標を自分で書く形です。
選考は第1次(書類選考)、第2次(新得町において面接選考)の二段階です。
募集に関する質問は、別紙の質問書により郵送・ファックス・メールで受け付け、電話での質問は受け付けないという運用になっています。問い合わせの方法を間違えないよう注意してください。
応募の前に確かめること
- 免許がオートマチック限定でないか確認する。限定不可です
- 水道・光熱費が自己負担であることを見込む。家賃は無償ですが冬の光熱費はかかります
- 受入先の企業・団体を確かめる。町役場ではなく協力企業での活動です
- 活動目標レポートを準備する。応募書類に含まれます
- 質問は書面で行う。電話での質問は受け付けていません
- 面接は新得町で実施。移動の手配が必要です
北海道全体の受入状況は北海道の地域おこし協力隊に、同じ十勝で最多の鹿追町は鹿追町の地域おこし協力隊にまとめています。
本記事の内容は新得町が公表している募集要項によります。年度ごとに改定されるため、応募のときは最新の要項で確かめてください。
よくある質問
Q.新得町の地域おこし協力隊の報酬はいくらですか。
A.しいたけ生産推進員の枠では月額229,800円です。社会保険料と雇用保険料等の本人負担分が差し引かれます。パートタイム会計年度任用職員として町長が委嘱します。
Q.住居は無料ですか。
A.民間賃貸住宅を町が借り上げて無償で貸与します。ただし火災保険料および水道・光熱費は自己負担です。北海道は光熱・水道の物価指数が全国1位なので、冬の暖房費は見込んでおく必要があります。
Q.車は必要ですか。
A.活動車両として自家用車を使用する場合には借上料が支給されます。応募条件に普通自動車運転免許(オートマチック限定不可)が入っています。
Q.どんな分野を募集していますか。
A.しいたけ生産推進員、エゾシカ肉を含む地域の加工品開発推進員、エゾシカ被害防止対策並びに有効活用推進員、林業担い手推進員、駅前温浴宿泊施設を基点とした田舎盛り上げ隊、郷土史伝承員、情報発信専門員、福祉関係などです。
Q.どこで働くのですか。
A.町内協力企業または団体での活動になります。町役場に配属されるのではなく、受入先で実際の仕事に携わる形です。
Q.社会保険には入れますか。
A.社会保険(厚生年金保険)、市町村職員共済組合(短期給付)、雇用保険、労働者災害補償保険に加入します。会計年度任用職員のため事業主負担分は町が持ちます。
Q.応募の方法を教えてください。
A.活動目標レポートを含む書類を提出し、第1次選考(書類)、第2次選考(新得町での面接)を経ます。募集に関する質問は質問書により郵送・ファックス・メールで受け付けており、電話での質問は受け付けていません。
参考にした公式ページ
- 地域おこし協力隊の募集|北海道 新得町
- 新得町地域おこし協力隊募集要項(しいたけ生産推進員)
- 新得町地域おこし協力隊募集要項(エゾシカ肉を含む地域の加工品開発推進員)
- 地域おこし協力隊起業支援補助金|北海道 新得町
- 令和7年度 地域おこし協力隊の隊員数等について(総務省)
- 消費者物価地域差指数-小売物価統計調査(構造編)2024年(令和6年)結果(総務省統計局)
情報は変わることがあります。最新の内容は各公式ページでご確認ください。