葛飾区の防災ガイド|避難所・ハザードマップの見方
葛飾区の防災を公式情報をもとにまとめました。避難のしくみ、ハザードマップの見方、家庭の備えを解説します。
葛飾区は荒川・中川・江戸川という大きな川に囲まれ、区の半分近くが東京湾の海面より低いゼロメートル地帯を含む低地のまちです。地震にも風水害にも備えられるよう、葛飾区の公式情報をもとに避難先と日ごろの備えをまとめます。
地震のときの避難先
葛飾区では、地震のときに逃げる場所が目的によって分かれています。まず覚えておきたいのが、火災から命を守る「避難場所」と、生活の場となる「避難所」の違いです。
- 一時集合場所:自治町会が指定する、地域の人が避難場所へ移動するために最初に集まる場所です。地震が起きたら、まずここで近所の人と状況を確認します。
- 避難場所:大規模な火災が発生したときに逃げ込む場所で、河川敷や広い公園などが指定されています。広さや位置を考えて東京都が指定しています。
- 避難所:災害で自宅での生活ができなくなった方が、次の生活場所が見つかるまで一時的に生活する施設です。物資や被災者支援情報、医療などを提供する拠点にもなります。指定は、第1順位が区立小中学校、第2順位が都立高校・私立高校・公共施設・憩い交流館・高齢者施設・障害者施設などとされています。
自宅が無事なら、避難所へ行かず自宅で生活を続ける「在宅避難」も大切な選択肢です。指定されている場所や開設の条件は変わることがあるため、最新は必ず葛飾区の公式ホームページで確認してください。
ハザードマップで自宅のリスクを知る
葛飾区は荒川・中川・江戸川に囲まれ、地盤沈下によって区の半分近くが東京湾の海面より低いゼロメートル地帯となっています。そのため、大きな川があふれると被害が広い範囲におよぶことが想定されています。区が公開している水害ハザードマップには、次の種類があります。
- 洪水ハザードマップ:荒川・中川・江戸川があふれた場合の浸水の想定を示したものです。
- 内水(雨水出水)ハザードマップ:中川・綾瀬川の圏域で、大雨により下水道などから水があふれた場合の浸水の想定を示したものです。
- 高潮ハザードマップ:台風などによる高潮で浸水するおそれのある範囲を示したものです。中心気圧が非常に低い猛烈な台風が接近した場合、江東5区(墨田・江東・足立・葛飾・江戸川)のほぼ全域が浸水するおそれがあるとされています。
浸水の想定には、比較的起こりやすい規模を想定した「計画規模」と、ごくまれにしか起こらない非常に大きな規模を想定した「想定最大規模」があり、想定する雨の大きさが異なります。自宅がどの区域にあたるか、想定される浸水の深さはどれくらいかを、地図で確認しておきましょう。ハザードマップの内容は更新されることがあるため、最新は必ず葛飾区の公式ホームページで確認してください。
風水害のときの避難所
風水害の避難は、地震のときとは考え方が異なります。台風や大雨は近づいてくるまでに時間があるため、危険が高まる前に、明るいうちに落ち着いて動くことが基本です。
葛飾区のように広く低地が広がるまちでは、大規模な水害のとき、近くの高い建物に逃げる「垂直避難」だけでは長期間にわたって浸水した区域にとどまることになり、命の危険があります。区の情報では、大規模水害時には2週間以上浸水することも想定されるとされています。
そのため葛飾区が呼びかけているのが、区外の標高が高い地域や浸水のおそれのない地域へ、水害が起こる前に逃げておく「広域避難」です。荒川と江戸川の同時氾濫や大型台風の高潮では、江東5区(墨田・江東・足立・葛飾・江戸川)のほぼ全域が浸水することが想定されています。日ごろから、区外の親戚や知人の家など、安全な避難先を家族で決めておくことがすすめられています。大規模水害のおそれがある場合、江東5区では早い段階(おおむね3日前)から共同で検討を始め、広域避難に関する情報を発信するとされています。避難のタイミングや情報の出し方は変わることがあるため、最新は必ず葛飾区の公式ホームページで確認してください。
家庭で備えておくもの
災害の直後は、すぐに救援物資が届かないことがあります。葛飾区は、水・食料・生活用品など生活に必要なものを最低3日分、できれば1週間分備蓄しておくよう呼びかけています。
- 水:飲み水と生活用水を分けて考え、飲み水は1人1日3リットルが目安とされます。
- 食料:そのまま食べられるものや、少ない手間で食べられるものを中心にそろえます。
- 生活用品:簡易トイレ、常備薬、救急用具、明かり、電池、ラジオ、乳幼児やお年寄りに必要なものなど。
ふだん食べている食品を少し多めに買い、古いものから使って使った分を買い足す「ローリングストック」にすると、無理なく備えを保てます。備蓄の目安や支援の内容は変わることがあるため、最新は必ず葛飾区の公式ホームページで確認してください。
日ごろからできる備え
いざというときに落ち着いて動けるかは、ふだんの準備で決まります。葛飾区がすすめている備えには、次のようなものがあります。
- 家具が倒れないようにする:地震によるけがの大きな原因は家具の転倒です。家具を固定し、ガラスの飛散を防ぐ工夫をしておきます。葛飾区には、家具転倒防止器具の取り付けを支援する制度もあります。
- 消火器の使い方を確認する:火災の初期消火に備えて、使い方を家族で確かめておきます。
- 非常用の持ち出し品をそろえる:食べ物、飲み水、救急用具、明かり、ラジオ、電池などをまとめておきます。
- 避難する場所を調べておく:避難所・避難場所や、そこまでの経路を実際に歩いて確認しておきます。
- 家族や友人と話し合う:はぐれたときの集合場所や連絡の取り方(災害用伝言ダイヤルなど)を、ふだんから決めておきます。
- 防災訓練に参加する:地域の訓練に参加して、いざというときの動きを体で覚えておきます。
制度や支援の内容は変わることがあるため、最新は必ず葛飾区の公式ホームページで確認してください。
この記事は葛飾区公式ホームページの情報をもとに作成しています。避難先・ハザードマップ・備えの内容は変わることがあります。最新の情報は必ず葛飾区の公式ホームページで確認してください。
よくある質問
Q.葛飾区で地震のときはどこへ避難すればよいですか?
A.まず自治町会が指定する一時集合場所に集まって状況を確認し、大規模な火災の危険があるときは河川敷や広い公園などの避難場所へ移動します。自宅で生活できなくなった場合は、区立小中学校などの避難所へ避難します。自宅が無事なら在宅避難も選択肢です。指定は変わることがあるため、最新は葛飾区の公式ホームページで確認してください。
Q.自宅の水害や浸水のリスクはどう確認すればよいですか?
A.葛飾区が公開している水害ハザードマップで確認できます。荒川・中川・江戸川の洪水、中川・綾瀬川圏域の内水、高潮のハザードマップがあり、自宅の浸水のおそれや想定される深さを地図で調べられます。葛飾区は区の半分近くがゼロメートル地帯を含む低地のため、早めの確認がおすすめです。
Q.地震のときと風水害のときで避難先は同じですか?
A.同じとは限りません。地震では火災から逃れる避難場所や生活の場となる避難所が中心ですが、大規模な風水害では区の広い範囲が長期間浸水するおそれがあるため、区外の安全な地域へ事前に逃げる「広域避難」が呼びかけられています。日ごろから区外の親戚・知人宅など安全な避難先を家族で決めておきましょう。
参考にした公式ページ
情報は変わることがあります。最新の内容は各公式ページでご確認ください。