阿佐谷七夕まつり|開催日程・見どころ・アクセス
阿佐谷七夕まつりの開催日と会場、ハリボテの見どころをまとめます。
阿佐谷七夕まつり
- 前回の開催
- 会場
- 阿佐谷パールセンター商店街
- 住所
- 東京都杉並区阿佐谷南
- 料金
- 無料
次回の日程はまだ公表されていません。開催の有無と日程は公式ページでご確認ください。
阿佐谷七夕まつりは、東京都杉並区の阿佐谷パールセンター商店街で毎年8月に開かれる、商店街が主催する手づくりのお祭りです。アーケードの天井いっぱいに吊り下がる巨大な「張りぼて」飾りが最大の名物で、昭和29年の第1回から70年以上受け継がれています。主催者と杉並区の公式情報をもとにまとめます。
開催日と時間
直近の開催は、第70回にあたる2026年でした。日程は次のとおりです。
- 開催日… 2026年8月7日(金曜日)から8月11日(火曜日・祝日)までの5日間
- 時間… 午前10時から午後10時まで。最終日の11日のみ午後9時まで
- 料金… 入場無料。商店街を歩いて見物するだけなら費用はかかりません
例年は8月7日ごろを中心に、8月上旬の数日間にわたって開かれます。七夕なのに8月なのは、7月がお中元の売り出しで忙しく、商戦が落ち着いた8月初旬に回したという、商店街主催ならではの事情によるものです。
次回の日程は、この記事の作成時点では発表されていません。決まりしだい、主催者の阿佐谷商店街振興組合と杉並区の公式ホームページで案内されます。出かける前に必ず最新の日程を確認してください。
会場と行き方
会場は、阿佐ケ谷駅南口から青梅街道方面へ続く阿佐谷パールセンター商店街を中心とした、南口の商店街一帯です。
- 阿佐ケ谷駅(中央線・総武線)… 南口を出ると、目の前がパールセンターの入口です。
- 南阿佐ケ谷駅(東京メトロ丸ノ内線)… 商店街の南端、青梅街道側の入口がすぐ近くです。
- どちらの駅からも歩いてすぐで、改札を出た時点でもう会場の中、という距離感です。
パールセンターは、昭和27年に中杉通りが開通したのをきっかけに、昭和28年に都内で初めて歩行者専用道路の指定を受けた通りです。もともと車が入ってこないため、通りの真ん中に立って天井を見上げながら歩けます。
商店街には屋根つきのアーケードがかかっています。昭和37年に全長400メートルで完成し、平成11年の増改築を経て600メートルほどに延びました。この屋根が、後述する雨の日の心強さにつながっています。
最大の見どころは手づくりの「張りぼて」
阿佐谷七夕まつりを他の七夕まつりと決定的に分けているのが、アーケードの天井から吊り下げられた張りぼて飾りです。吹き流しやくす玉は各地の七夕まつりにもありますが、巨大な張りぼてが主役という七夕は阿佐谷ならではです。
すべて商店街の手づくり
- 張りぼては、問屋で既製品を見つくろってくるものではなく、商店街の店の人たちが一つひとつこしらえたものです。第1回から続く伝統で、商店街の公式サイトも「第1回目から続く商店主達の手づくりはりぼて飾り」を自慢として挙げています。
- 作り手は商店主だけではありません。全国チェーンのテナントで働く人や学生アルバイト、近隣の小学校・中学校・高校、保育園や児童館なども出展してきました。商店街の高齢化とテナント化で店からの出展が減った分を、地域の学校や有志が支えてきた経緯があります。
その年の話題が、そのまま形になる
- モチーフになるのは、子どもに人気のアニメのキャラクターや、その年に公開された映画、話題になった出来事など、その年の世相です。だからこそ、毎年通っても同じ顔ぶれが並ぶことはありません。
- 店の看板商品をそのまま飾りにしてしまう店もあります。そっくりに作り込まれた大作から、「これはいったい何だろう」と首をかしげたくなる怪作まで、出来ばえの振れ幅そのものが見どころです。
- 大きなものは全長4メートルほどになります。真下に立って見上げると、想像よりずっと大きく感じられます。
作り方
- 角材を十字に組んで心棒とし、そこから針金を縦横に巻きつけて骨組みを作ります。
- 骨組みに、ふすまのりを塗った紙を貼り重ねます。押さえすぎると乾いたときにたるむため、貼り方にもコツがあります。
- 仕上げは水性のペンキです。乾くと強度が増し、燃えにくくもなります。
- 制作は7月のうちから始まり、大作は半月から1か月以上かかります。店を閉めたあとの夜、店先にブルーシートを広げて黙々と手を動かす光景は、祭りの前の商店街の風物詩です。
- アーケードの天井には、あらかじめ七夕用の取付金具が仕込まれています。祭りの3週間ほど前に滑車つきのワイヤーとロープが一斉に張られ、あとはロープに飾りを結んで手繰り上げれば吊り上がる仕組みです。
作り方は、開催当初は誰も知りませんでした。張りぼて作りをしている地方の街へ習いに行ったり、指導者を招いたりして覚えたものです。骨組みが竹から針金に変わるなど技術は時代とともに変わりましたが、先輩が後輩に教え、仲間どうしで知恵を出し合うやり方は代々受け継がれています。
張りぼてのコンクールと、一般参加のしくみ
張りぼては、ただ飾られるだけではありません。審査があり、賞が贈られます。 杉並区長賞や金賞、銀賞などが選ばれ、受賞作は商店街の話題になります。各店が本気でアイデアを競い合う理由がここにあります。
商店街に店を持っていない人でも参加できる仕組みもあります。
- プチはりぼて… 高さ1メートルほどの小型の張りぼてを一般から募る企画で、2026年で第14回を数えます。
- 木材・針金・布テープ・紙・のり・はけをまとめた材料キットが1000円で用意され、作り方をまとめたマンガも配られます。塗料は各自で用意します。
- 完成した作品を決められた期間に指定の場所へ持ち込むと、参加賞として区内で使えるすぎなみギフトカード3000円分が贈られます。
- 募集は毎年6月ごろに始まり、申し込みがおよそ60体に達したところで締め切られます。参加したい年は早めに動くのが確実です。
なお、大型の張りぼてを出展したい場合、作品を持ち込むだけの参加は受け付けていません。6月ごろの準備会から加わり、商店街の人たちと一緒に祭りを作っていくことが求められます。
商店街の公式サイトでは、第1回(昭和29年)から第59回(平成24年)までの記録から選んだ傑作100選も公開されています。出かける前の予習にも、行けなかった年の振り返りにも向いています。
屋台・出店のようす
阿佐谷七夕まつりの出店は、いわゆる露天商ではありません。並んでいるのは、商店街の店が自分の店先に出す模擬店です。
- 精肉店が自家製フランクフルトを特別販売したり、洋品店の主人が焼きそばを焼いたりと、本業とまったく関係ないものを売る店が出てくるのがこの祭りの面白さです。
- 焼きそばやかき氷といった定番のほか、食べ歩きしやすい形に工夫されたものや、この期間だけの限定メニューも登場します。
- 出しているのが顔の見えるご近所の店なので、全体にアットホームな空気が流れます。
年によっては、駅前での参加型の企画も組まれます。2026年は、星形の短冊に願いごとを書いて笹に飾る企画が、8月7日と8日の午後6時に阿佐ケ谷駅南口で行われました。
歴史
第1回が開かれたのは昭和29年(1954年)です。
- 戦後の混乱がまだ続き、電気冷蔵庫すら珍しかった時代のことです。冷暖房のない8月は誰もが家にこもりがちで、商店街に人が来ませんでした。
- 何とか人を集められないかと頭をひねった商店主たちは、日本各地の夏祭りを視察して回ります。その結果、涼しげな七夕まつりが阿佐谷の街にいちばんふさわしいと結論し、無我夢中で第1回を開催しました。
- 手本にしたのが仙台の七夕まつりです。のちに青森のねぶた祭の要素も取り入れ、張りぼてを主役とする独自の祭りへと育っていきました。
- ただし、仙台や平塚の七夕が市の主催であるのに対し、阿佐谷はあくまで商店街が主催する祭りです。組合の相談役は、お金をかければ立派にはなるかもしれないが、阿佐谷の七夕にはお金では買えない手づくりのよさがある、という趣旨の言葉を残しています。
開催当初、通りにはまだ屋根がありませんでした。紙で作った飾りは雨でぐしゃぐしゃに崩れ、当時は水に溶けやすい染料が多かったため、色水がしたたって見物客の服を汚してしまうこともあったといいます。この反省から、昭和37年にアーケードが完成しました。
ところが屋根ができたことで防火の規制が強くなり、燃えやすい紙をそのままでは使えなくなります。燃えにくい素材を使ったり、紙の上から不燃塗料で加工したりするようになった結果、皮肉にも雨に濡れても平気な張りぼてができあがったというのが、この祭りらしい逸話です。
雨が降ったらどうなる
アーケードがあるので、雨でも傘をささずに見て回れます。 パールセンターは一年中傘いらずの商店街で、張りぼて自体も不燃加工の副産物として雨に強くなっています。開催も雨天決行とされています。
ただし、次の点には注意してください。
- 屋根があるのはアーケードのある区間だけです。駅前の広場や、アーケードのない周辺の通りは濡れます。
- 雨の日はアーケードの下に人が集まりやすく、傘を持った人と歩く人が入り混じって混み合います。
- 台風など荒天の場合は、内容の変更や中止もありえます。当日の実施状況は主催者の案内で確認してください。
混雑と、行くならこの時間帯
- 午前中がいちばんすいています。 開始は午前10時です。小さな子ども連れなら、人出の少ない午前中に飾りを見せるのがおすすめだと、杉並区の公式情報サイトでも紹介されています。祭りらしいにぎやかさは薄れますが、そのぶん張りぼてを一つずつ見上げて、じっくり眺められます。
- 裏を返せば、午後から夜にかけて人出は増えます。 模擬店が出そろい、提灯に灯が入る時間帯がいちばんのにぎわいです。人混みが苦手なら午前、祭りの熱気を味わいたいなら夕方以降、と目的で選ぶのが賢い行き方です。
- 自転車で行くのは避けてください。 阿佐ケ谷は日ごろから駐輪スペースが少なく、祭りの前から駐輪対策が徹底されます。電車で行くのが確実です。
- 期間中は警備が手厚く、100メートルも間を空けずに警備員が立ち、夜通しの警備が行われています。とはいえ人出は多いので、小さな子どもとは手をつないで歩いてください。
- 5日間あるので、日をずらせるなら混雑のピークは避けられます。
問い合わせと最新情報
- 主催… 阿佐谷商店街振興組合(通称 阿佐谷パールセンター)
- 電話… 03-3312-6181(杉並区の案内では水曜日を除く)
- 日程・時間・内容は、主催者の公式サイトと杉並区の公式ホームページで案内されます。中止や変更もありうるため、出かける前に必ず確認してください。
この記事は阿佐谷パールセンター商店街(阿佐谷商店街振興組合)と杉並区の公式情報をもとに作成しています。日程・時間・内容は変わることがあります。最新の情報は必ず主催者と杉並区の公式ホームページで確認してください。
よくある質問
Q.阿佐谷七夕まつりはいつ開催されますか?
A.例年8月7日ごろを中心に、8月上旬の数日間にわたって開かれます。直近の第70回は2026年8月7日から11日までの5日間で、時間は午前10時から午後10時まで、最終日の11日のみ午後9時まででした。次回の日程は、主催者の阿佐谷商店街振興組合と杉並区の公式ホームページで確認してください。
Q.雨が降っても楽しめますか?
A.会場の中心となる阿佐谷パールセンター商店街には屋根つきのアーケードがあるため、雨でも傘をささずに張りぼてや吹き流しを見て回れます。開催も雨天決行とされています。ただし屋根があるのはアーケードのある区間だけで、駅前や周辺の通りは濡れます。台風など荒天の場合は内容が変わることもあるので、当日の案内を確認してください。
Q.張りぼては誰が作っているのですか。一般でも参加できますか?
A.張りぼては商店街の店の人たちが一つひとつ手づくりしていて、近隣の小学校・中学校・高校や保育園なども出展しています。作品は審査され、杉並区長賞や金賞などが贈られます。一般の人は、高さ1メートルほどの「プチはりぼて」で参加できます。1000円の材料キットを購入して作り、決められた期間に持ち込むと参加賞が贈られます。募集は毎年6月ごろに始まり、およそ60体に達すると締め切られます。
参考にした公式ページ
- 阿佐谷七夕まつり|阿佐谷パールセンター商店街
- 2026年阿佐谷七夕まつり 第14回プチはりぼて 作品募集のお知らせ|阿佐谷パールセンター商店街
- 阿佐谷七夕まつり|杉並区
- 8月 阿佐谷七夕まつり|杉並区公式情報サイト すぎなみ学倶楽部
- 阿佐谷七夕まつり(特集)|杉並区公式情報サイト すぎなみ学倶楽部
- 阿佐谷七夕まつり|東京都公式観光サイト GO TOKYO
情報は変わることがあります。最新の内容は各公式ページでご確認ください。