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二拠点生活の住民票はどちらに置くのか|1人1つという原則

4分で読めます執筆: TownHub編集部
二拠点生活で住民票をどこに置くかを解説することを示した図。住民票は1つの住所にしか置けないと大きく示し、仕事・学校・日常生活の拠点である「主に生活する場所」と、週末や休暇に過ごす「もう一方の拠点」のどちらか1つを選ぶ必要があると、2軒の家のあいだで考え込む人の絵で表している。決めるポイントとして、生活の実態で判断される、行政サービスや手続きに影響、税金や保険の手続きに関わる、もう一方の拠点でもできる手続きはある、の4つを並べている

二拠点生活で住民票をどちらに置くかを、住民基本台帳の原則から整理します。2つ持てるのか、税金と選挙はどうなるか、決めるときに見る3つの点までまとめます。

二拠点生活を始めるとき、多くの人が最初に迷うのが住民票です。答えははっきりしていて、住民票は1人につき1つです。2つの家を持つことと、住民票を2つ持つことは別の話になります。制度の原則から整理します。

2つには分けられない

住民基本台帳の仕組みでは、住民票は1人につき1つの住所に記録されます

拠点が2つあること自体は問題になりません。 別荘を持っていても、月の半分を別の家で過ごしていても、それを禁じる決まりはありません。

問題になるのは「住民票の住所を2つに分ける」という運用です。 これは想定されていません。住民票の置き先は、生活の本拠として一本化することになります。

「生活の本拠」は日数だけで決まるものではありません。 仕事の場所、家族の居所、生活の実態を合わせて判断されます。

近年は二重住民票(第2住民票)を設けるべきだという提案も出ていますが、現時点では提案の段階です。制度として存在するものではありません。

住民票がどこにあるかで変わるもの

住民票の置き先は、思っているより多くのことに影響します。

項目影響
住民税住民票のある自治体に納める
選挙住民票のある自治体で投票する
国民健康保険・介護保険住民票のある自治体が窓口になる
子どもの学校住民票のある自治体の学区になる
行政からの通知住民票の住所に届く
移住支援金転入先に住民票を移すことが条件になる
地域おこし協力隊活動する自治体へ住民票を移すことが条件

移住支援金と地域おこし協力隊は、住民票を移すことが前提の制度です。 二拠点生活のまま受け取ることはできません。詳しくは移住支援金の対象になる人地域おこし協力隊の応募条件にまとめました。

行政からの通知が届く場所であるという点も見落とされがちです。健診の案内も、税の通知も、災害時の連絡も、住民票の住所に届きます。

決めるときに見る3つの点

どちらに置くか迷ったときは、次の3点で比べると整理できます。

1. 誰の生活を軸にするか。 単身なのか世帯なのか。家族がいるなら、子どもの学校や配偶者の勤務先が判断材料になります。

2. 公的手続きの主導線がどちらにあるか。 保険、子育て、介護の窓口をどちらで使うか。日常的に役所へ行くのがどちらかを考えてください。

3. 緊急時の確実性。 災害時の安否確認、行政からの重要な通知が確実に届くのはどちらか。倒れたときに誰が気づくかという話でもあります。

日数の多い側と、手続きの都合がよい側は、必ずしも一致しません。 そのときは手続きの側を優先するほうが実務的です。

転入届の期限に注意する

住民票を動かす場合、転入届は転入した日から14日以内に出すのが原則です。

二拠点生活では「いつ転入したのか」が曖昧になりがちです。 行き来を始めた日なのか、荷物を運び終えた日なのか。生活の本拠を移した日を自分で決めて、それを起点に手続きしてください。

動かさない場合は何もしなくてよいわけではありません。もう1つの拠点で行政サービスを使いたい場合、自治体によっては別の届け出が要ることがあります。関心のある自治体の窓口に確かめてください。

荷物と生活の実態を合わせる

住民票を決めたら、生活の実態をそれに寄せておくほうが後が楽になります。

郵便物の宛先を整理する。 通知が届かないと手続きが遅れます。

日用品の置き場を分ける。 毎回運ぶものが多いほど、行き来が重くなります。

服は総量から決める。 両方に一式そろえるか、片方に寄せるか。先に持っている量を把握しないと、どちらの方針も立ちません服が捨てられないときの決め方(外部サイト))。

季節ものの扱いを決める。 使わない側に置いたままの冬物は傷みます(コートの保管方法(外部サイト))。

クリーニングをどちらで出すか決める。 店の場所と営業日は地域で違います。片方に店がなければ、宅配を使うか自分で洗うかになります(クリーニング代が高いと感じたら(外部サイト))。

まとめ

  1. 住民票は1人につき1つ。2つには分けられません
  2. 生活の本拠として一本化する。日数だけで決まるものではありません
  3. 住民税と選挙は住民票のある自治体になります
  4. 移住支援金と協力隊は住民票を移すことが条件です
  5. 迷ったら手続きの主導線を優先する。日常的に役所へ行く側です
  6. 転入届は14日以内が原則。起点となる日を自分で決めてください

二拠点生活の費用や法律は二拠点生活とはに、移住しない関わり方は関係人口とはにまとめています。

本記事の内容は総務省と国土交通省が公表している資料によります。制度は改定されるため、最新の内容は住んでいる自治体の窓口で確かめてください。

よくある質問

Q.二拠点生活で住民票を2つ持てますか。

A.持てません。住民票は1人につき1つの住所に記録されます。拠点が2つあること自体は問題になりませんが、住民票の住所を2つに分ける運用は想定されていません。

Q.「第2住民票」という話を聞きました。

A.二重住民票(第2住民票)を設けるべきだという提案は出ていますが、現時点では提案の段階です。制度として存在するものではありません。

Q.どちらに置けばよいですか。

A.誰の生活を軸にするか、公的手続きの主導線がどちらにあるか、緊急時に通知が確実に届くのはどちらかの3点で比べてください。日数の多い側と手続きの都合がよい側は必ずしも一致しません。

Q.住民票の場所で何が変わりますか。

A.住民税を納める自治体、投票する自治体、国民健康保険や介護保険の窓口、子どもの学区、行政からの通知の届き先が変わります。

Q.移住支援金は二拠点生活でももらえますか。

A.もらえません。移住支援金も地域おこし協力隊も、転入先に住民票を移すことが条件になっている制度です。

Q.転入届の期限はいつまでですか。

A.転入した日から14日以内が原則です。二拠点生活では「いつ転入したのか」が曖昧になりがちなので、生活の本拠を移した日を自分で決めて、それを起点に手続きしてください。

Q.住民票を動かさない場合は何もしなくてよいですか。

A.もう1つの拠点で行政サービスを使いたい場合、自治体によっては別の届け出が要ることがあります。関心のある自治体の窓口に確かめてください。

TownHub編集部

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全国の地域情報を取材・編集しています。自治体の公開情報と現地取材をもとに、その街で暮らす人に役立つ情報をお届けします。

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