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地域活性化とは|国の制度を1枚に整理する

3分で読めます執筆: TownHub編集部
地域活性化とは何かを解説することを示した図。地域の魅力や資源を活かし、人や経済の流れを生み出して、活気と持続可能な地域をつくる取り組みだと説明している。目的として人口減少の抑制、地域経済の活性化、暮らしやすい地域づくりの3つを、取り組みの例として観光・交流の促進、特産品の開発・販売、起業・新産業の創出、子育て・教育の支援、交通・インフラの整備、移住・定住の促進の6つを並べ、大切なポイントとして地域資源の発見と磨き上げなど5つを挙げている

地域活性化のために国が用意している制度を、地方創生の枠組みから整理します。地域おこし協力隊、移住支援金、二地域居住、関係人口がどうつながるのかをまとめます。

地域活性化のために国が用意している制度は、いくつもあって名前もばらばらです。人を呼ぶ側と、人が関わる側で整理すると見通しがよくなります。公表資料から1枚にまとめます。

人口減少という前提

国が地域活性化の施策を並べている背景には、人口減少があります。

若い世代が都市へ出て、地方の人口が減る。 減れば店が閉まり、交通が細り、学校が統合され、さらに住みにくくなる。この連鎖を止めるのが施策の狙いです。

打ち手は大きく2つに分かれます。

方向考え方
人を増やす移住してもらう。定住人口を増やす
関わりを増やす住まなくても支える人を増やす

かつては前者が中心でした。 近年は後者、つまり関係人口を増やす方向の施策が加わっています。移住は数が限られるためです。

人を増やす側の制度

移住支援金。 東京23区に住んでいた人や23区へ通勤していた人が地方へ移り住むときに、都道府県と市町村が共同で支給します。世帯100万円・単身60万円が上限で、実際の額は市町村が決めます。詳しくは移住支援金とはにまとめました。

地域おこし協力隊。 都市から地方へ移り住み、最長3年のあいだ地域協力活動に従事する制度です。報償費は年額350万円程度が上限で、活動費は年額200万円程度まで支援されます。詳しくは地域おこし協力隊とはにまとめました。

空き家バンク。 自治体が空き家の情報を集めて公開する仕組みです。物件の紹介にとどまるものから、改修費を補助するものまで、自治体によって手厚さが違います。

関わりを増やす側の制度

関係人口の各種事業。 総務省が関係人口の創出・拡大に取り組んでいます。国土交通省の調査では、18歳以上の約22パーセント、約2,263万人が関係人口に該当しました。

二地域居住の推進。 令和6年11月1日に改正広域的地域活性化基盤整備法が施行され、地域と二地域居住者の橋渡しを担う特定居住支援法人制度が設けられました。詳しくは二拠点生活とはにまとめました。

ふるさと納税。 住んでいない自治体へ寄付し、税の控除を受ける仕組みです。現地に行かない関わり方の代表例にあたります。

おためしの仕組み。 協力隊のインターンやおためし制度で、着任の前に地域を体験できます。詳しくはおためし地域おこし協力隊とインターンにまとめました。

制度は自治体が動かす

国の制度でも、窓口は自治体にあります。

内閣府は移住支援金について「本事業は、地方公共団体が主体となって実施するものです。実施期間、支給額等の制度の詳細は地方公共団体により異なります」と明記しています。

同じ制度名でも中身が違うということです。

制度国が決めること自治体が決めること
移住支援金枠組み、上限額、補助率実際の支給額、実施するかどうか
地域おこし協力隊財政支援の上限、要件報酬額、契約の型、募集する分野
二地域居住法律の枠組み、支援法人の指定実際の取組の中身

だから比較が要ります。 同じ協力隊でも、報酬が月額174,700円の自治体と300,000円の自治体があり、雇用の形も委託と会計年度任用職員で分かれます。詳しくは地域おこし協力隊の給料・年収にまとめました。

使う側から見た順序

制度を並べるより、自分がどの段階にいるかで選ぶほうが実務的です。

  1. まだ地域を決めていない。 関係人口の入口から。通える範囲で興味のある地域を探す
  2. 地域は決まったが、住む決心はつかない。 おためし制度やインターンを使う
  3. 試したうえで、期限つきで住みたい。 地域おこし協力隊(最長3年)
  4. 2か所を行き来したい。 二拠点生活。住民票の扱いはこちら
  5. 移り住むと決めた。 移住支援金と空き家バンクを調べる

どの段階でも引き返せます。 制度が段階に分かれているのは、そのためでもあります。

移住したあとの出費については移住して見積もりが狂うところにまとめました。

まとめ

  1. 打ち手は「人を増やす」と「関わりを増やす」の2つに分かれます
  2. 人を増やす側は移住支援金、地域おこし協力隊、空き家バンク
  3. 関わりを増やす側は関係人口、二地域居住、ふるさと納税
  4. 国が枠組みを決め、自治体が中身を決めるという構造です
  5. 同じ制度名でも自治体で中身が違うので比較が要ります
  6. 自分がどの段階にいるかで選ぶほうが実務的です

本記事の内容は総務省、国土交通省、内閣官房・内閣府が公表している資料によります。制度は改定されるため、最新の内容は各公式ページで確かめてください。

よくある質問

Q.地域活性化のために国は何をしているのですか。

A.打ち手は大きく2つに分かれます。移住してもらって定住人口を増やす方向と、住まなくても支える関係人口を増やす方向です。近年は後者の施策が加わっています。

Q.人を増やす側にはどんな制度がありますか。

A.移住支援金(世帯100万円・単身60万円が上限)、地域おこし協力隊(最長3年、報償費は年額350万円程度が上限)、空き家バンクなどです。

Q.関わりを増やす側にはどんな制度がありますか。

A.関係人口の各種事業、二地域居住の推進(令和6年11月1日に改正法が施行)、ふるさと納税、協力隊のおためし制度やインターンなどです。

Q.同じ制度なら、どの自治体でも条件は同じですか。

A.違います。内閣府は移住支援金について「実施期間、支給額等の制度の詳細は地方公共団体により異なります」と明記しています。地域おこし協力隊も、報酬が月額174,700円の自治体と300,000円の自治体があります。

Q.どの制度から始めればよいですか。

A.自分がどの段階にいるかで選んでください。地域が決まっていないなら関係人口の入口から、決まったがまだ決心がつかないならおためし制度、期限つきで住みたいなら協力隊、移り住むと決めたなら移住支援金と空き家バンクです。

Q.途中でやめられますか。

A.やめられます。地域おこし協力隊は最長3年の期限つきで、合わなければ戻れる設計になっています。制度が段階に分かれているのは、そのためでもあります。

Q.空き家バンクとは何ですか。

A.自治体が空き家の情報を集めて公開する仕組みです。物件の紹介にとどまるものから、改修費を補助するものまで、自治体によって手厚さが違います。

TownHub編集部

編集部

全国の地域情報を取材・編集しています。自治体の公開情報と現地取材をもとに、その街で暮らす人に役立つ情報をお届けします。

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