今金町の地域おこし協力隊|「今金男しゃく」の町で教育に関わる
今金町の地域おこし協力隊について、教育の推進という募集の目的、地理的表示保護制度に登録された特産品、山林が8割を占める地域の姿をまとめます。
今金町はGI(地理的表示保護制度)に登録された「今金男しゃく」の産地です。地域おこし協力隊は7人で、町は教育の推進を目的に掲げて募集しています。町が公表している情報から整理します。
隊員7人、人口約4,700人の町
総務省が令和8年4月24日に公表した資料によれば、今金町の隊員数は7人でした。北海道の受入166市町村のなかで21位です。
今金町が属する檜山振興局は7市町村で35人。せたな町10人、今金町7人、厚沢部町7人と続きます。檜山は7市町村で35人と、道内14の振興局のなかでは小さい規模です。北海道全体の状況は北海道の地域おこし協力隊にまとめました。
町は自らを次のように説明しています。北海道南西部の檜山管内北部にあるまちで、総面積の約8割を山林が占め、清流日本一の一級河川「後志利別川」が流れる、人口約4,700人の自然豊かなまちです。
「今金男しゃく」という看板
町の基幹産業は農業で、とくにGI(地理的表示保護制度)に登録された「今金男しゃく」が全国ブランドとして知られます。
GIは、地域の特性が品質に結びついている産品を国が登録する制度です。産地名を勝手に名乗ることができなくなるため、ブランドを守る仕組みになります。
北海道の協力隊で、GI登録産品を持つ町は多くありません。特定の産品が町の看板になっている例としては、幌加内町(そばの作付面積・生産量が日本一)、置戸町(オケクラフト)、北竜町(ひまわり)、津別町(クマヤキ)、愛別町(きのこ)などがあります。
教育を目的に掲げた募集
今金町は協力隊の目的を次のように説明しています。地域おこし協力隊制度を活用して地域外の人材を積極的に誘致し、定住・定着を図るとともに、豊かな自然環境や産業、歴史、文化等恵まれた地域特性を活かした新たな視点による教育の推進を図ることを目的として募集する。
教育を目的の中心に据えている点が特徴です。多くの町が「地域活性化」「産業振興」を掲げるなかで、今金町は教育を前面に出しています。
面積の8割が山林で、清流日本一の川が流れるという環境は、自然を使った教育の素材になります。「地域特性を活かした新たな視点による教育」という書き方は、既存の学校教育の枠にとどまらない活動を想定しているとみられます。
教育に関わる協力隊の枠は道内に複数あります。
| 市町村 | 教育の枠 |
|---|---|
| 今金町 | 地域特性を活かした新たな視点による教育の推進 |
| 安平町 | 教育課程支援員(「あびら探究タイム」) |
| 下川町 | 地域共育コーディネーター(活動費160万円) |
| 足寄町 | 地域教育活性化 |
| 上士幌町 | 社会教育推進員(図書館担当・地域協働) |
| 幌加内町・羅臼町・平取町・標津町 | 高校魅力化コーディネーター |
| 東神楽町 | 部活動の地域移行(7競技9名) |
報酬額は町の常設ページからは確認できませんでした。 枠ごとの募集要項で確かめてください。契約の型ごとの比べ方は北海道の地域おこし協力隊 待遇比較にまとめました。
檜山という地域
今金町が属する檜山振興局は、道内でも受入規模の小さい地域です。
| 振興局 | 市町村数 | 隊員数 | 1市町村あたり |
|---|---|---|---|
| 上川 | 23 | 288人 | 12.5人 |
| 根室 | 5 | 132人 | 26.4人 |
| 檜山 | 7 | 35人 | 5.0人 |
| 渡島 | 9 | 44人 | 4.9人 |
| 日高 | 5 | 30人 | 6.0人 |
| 石狩 | 7 | 19人 | 2.7人 |
檜山は日本海側に細長く伸びる地域で、渡島半島の西側にあたります。せたな町10人、今金町7人、厚沢部町7人が主な受入先です。
檜山振興局は「ひやま地域おこし協力隊総合案内所」というページを設けており、管内の募集をまとめて確認できます。振興局が窓口を持っている例は、オホーツク(広域おためしインターン)、上川、根室などにもあります。
応募の前に確かめること
- 募集要項で報酬と契約の型を確認する。常設ページからは分かりません
- 教育という目的を理解する。町が募集の中心に据えています
- 自然環境を使う活動を想定する。面積の8割が山林です
- 振興局のページも見る。ひやま地域おこし協力隊総合案内所があります
- 人口約4,700人という規模を踏まえる。小さな町での活動になります
- 檜山の他の町と比べる。せたな町10人、厚沢部町7人が近隣です
北海道全体の受入状況は北海道の地域おこし協力隊に、同じ檜山の厚沢部町は厚沢部町の地域おこし協力隊にまとめています。
本記事の内容は今金町および北海道が公表している情報によります。年度ごとに改定されるため、応募のときは最新の募集要項で確かめてください。
よくある質問
Q.今金町の地域おこし協力隊は何を目的にしていますか。
A.町は「豊かな自然環境や産業、歴史、文化等恵まれた地域特性を活かした新たな視点による教育の推進を図る」ことを目的として募集しています。教育を目的の中心に据えている点が特徴です。
Q.報酬はいくらですか。
A.町の常設ページからは確認できませんでした。枠ごとの募集要項で確かめてください。
Q.「今金男しゃく」とは何ですか。
A.今金町の特産品で、GI(地理的表示保護制度)に登録された全国ブランドのじゃがいもです。GIは地域の特性が品質に結びついている産品を国が登録する制度で、産地名を勝手に名乗れなくなるためブランドを守る仕組みになります。
Q.今金町はどんな町ですか。
A.北海道南西部の檜山管内北部にあり、総面積の約8割を山林が占めます。清流日本一の一級河川「後志利別川」が流れる人口約4,700人のまちです。
Q.檜山振興局はどんな地域ですか。
A.7市町村で35人と道内では受入規模の小さい地域です。1市町村あたり5.0人で、せたな町10人、今金町7人、厚沢部町7人が主な受入先になります。
Q.募集情報はどこで見られますか。
A.町の公式サイトのほか、檜山振興局の「ひやま地域おこし協力隊総合案内所」というページで管内の募集をまとめて確認できます。
Q.教育の枠は他の町にもありますか。
A.あります。安平町の教育課程支援員、下川町の地域共育コーディネーター、足寄町の地域教育活性化、上士幌町の社会教育推進員、幌加内町や羅臼町の高校魅力化コーディネーターなどです。
参考にした公式ページ
- 今金町|ほっかいどう地域おこし協力隊
- ひやま地域おこし協力隊総合案内所|檜山振興局地域創生部地域政策課
- 令和7年度 地域おこし協力隊の隊員数等について(総務省)
- 令和7年度(2025年度)地域おこし協力隊導入状況|北海道
- 地域おこし協力隊メインページ|北海道
情報は変わることがあります。最新の内容は各公式ページでご確認ください。