森町の地域おこし協力隊|北海道で唯一の「まち」で働く
北海道森町の地域おこし協力隊について、観光振興と特産品PR、観光ガイド育成という募集分野、委託型という契約の形をまとめます。
森町の地域おこし協力隊は10人です。渡島振興局では最多の受入になります。森町は北海道で唯一「まち」と読む自治体で、他の町がすべて「ちょう」であるなかで例外にあたります。協力隊の枠は観光振興と特産品PR、観光ガイド育成が柱です。町が公表している情報から整理します。
隊員10人は渡島で最多
総務省が令和8年4月24日に公表した資料によれば、森町の隊員数は10人でした。北海道の受入166市町村のなかで18位です。
森町が属する渡島振興局は9市町村で44人。森町10人、せたな町10人(檜山振興局)と近い規模で、鹿部町9人、八雲町7人、知内町7人、七飯町2人、函館市2人と続きます。北海道全体の状況は北海道の地域おこし協力隊にまとめました。
森町は道南、内浦湾に面した町です。町名は北海道で唯一「もりまち」と読み、他の町が「ちょう」と読むなかで例外になっています。町自身も「北海道で唯一の『まち』」と名乗っています。
募集の目的と分野
町は募集の目的を次のように説明しています。若い世代や子育て世代を対象とした受け入れ体制づくりを図るため、協力隊制度を活用し、移住者目線を活かした持続可能な受け入れ体制の構築や、地域ブランドのPR事業を地元企業と連携して実施するなど、森町の地域振興の担い手となる人を求める、というものです。
「移住者目線を活かした受け入れ体制の構築」という言い方は、協力隊員自身が移住者であることを前提にしています。自分が移住して感じたことを、次の移住者のための仕組みに反映させるという設計です。
公表されている募集職種は次のとおりです。
| 枠 | 人数 |
|---|---|
| 地域観光振興および特産品PR支援 | 1名 |
| 地域観光振興および観光ガイド育成支援 | 1名 |
観光ガイドの「育成」が枠に入っている点は特徴的です。自分がガイドをするのではなく、ガイドを育てる側に回る仕事になります。
委託型の枠もある
森町は地域おこし協力隊(委託型)の募集も別に公表しています。担当は商工労働観光課です。
委託型は町との雇用関係がなく、社会保険を自分で負担する代わりに勤務時間の縛りが緩く、副業が認められることが多い形です。同じ町で雇用型と委託型が並ぶ例は、別海町(空き家活用促進で雇用型2名・委託型2名)、羅臼町(枠によって分かれる)、小清水町(任用型と雇用型)にもあります。
報酬額は町の常設ページからは確認できませんでした。 枠ごとの募集要項で確かめてください。契約の型ごとの比べ方は北海道の地域おこし協力隊 待遇比較にまとめました。
道南という立地
森町を選ぶ場合、道南の条件を確認しておく価値があります。
北海道のなかでは雪が少なく、比較的温暖な地域です。同じ道南の豊浦町も「冷涼な北海道にあって比較的気候が温暖な道南に位置しています」と説明しています。北海道は光熱・水道の物価指数が全国1位(119.6)で暖房費が家計に効くため、この差は実質的な意味を持ちます。
函館市が近く、新幹線も使えます。 函館市までは車で1時間ほどで、買い物や医療の選択肢があります。北海道新幹線の新函館北斗駅も比較的近い距離です。
渡島・檜山という地域
森町が属する渡島振興局は9市町村で44人。隣接する檜山振興局は7市町村で35人です。道南全体では79人が活動しています。
| 振興局 | 市町村数 | 隊員数 | 1市町村あたり |
|---|---|---|---|
| 渡島 | 9 | 44人 | 4.9人 |
| 檜山 | 7 | 35人 | 5.0人 |
| (参考)上川 | 23 | 288人 | 12.5人 |
| (参考)根室 | 5 | 132人 | 26.4人 |
道南は1市町村あたり5人前後で、上川や根室と比べると受入の密度は低くなります。ただし函館市という中核市が近く、新幹線も通っているため、生活の利便と移動のしやすさでは有利です。
渡島の内訳は森町10人が最多で、鹿部町9人、八雲町7人、知内町7人、七飯町2人、函館市2人と続きます。檜山ではせたな町10人、今金町7人、厚沢部町7人などです。
函館市が2人にとどまっている点は、都市部が協力隊の受け皿になりにくいという北海道全体の傾向と一致します。札幌市を含む石狩振興局は7市町村で19人(1市町村あたり2.7人)と道内最少です。
応募の前に確かめること
- 募集要項で報酬と契約の型を確認する。常設ページからは分かりません
- 雇用型か委託型かを確かめる。町は両方の枠を公表しています
- 「育成」という業務内容を理解する。観光ガイドを育てる側に回ります
- 移住者目線が求められることを踏まえる。自分の経験を仕組みに反映させる枠です
- 道南の気候を評価に入れる。北海道のなかでは雪が少なく温暖です
- 函館市への距離を確認する。買い物や医療の選択肢になります
北海道全体の受入状況は北海道の地域おこし協力隊に、同じ道南の豊浦町は豊浦町の地域おこし協力隊にまとめています。
本記事の内容は森町が公表している情報によります。年度ごとに改定されるため、応募のときは最新の募集要項で確かめてください。
よくある質問
Q.森町の地域おこし協力隊はどんな枠がありますか。
A.地域観光振興および特産品PR支援が1名、地域観光振興および観光ガイド育成支援が1名です。このほか委託型の枠も別に公表されています。
Q.報酬はいくらですか。
A.町の常設ページからは確認できませんでした。枠ごとの募集要項で確かめてください。
Q.委託型と雇用型のどちらですか。
A.町は両方の枠を公表しています。委託型は町との雇用関係がなく社会保険を自分で負担する代わりに、勤務時間の縛りが緩く副業が認められることが多い形です。応募したい枠の要項で確認してください。
Q.観光ガイド育成とはどんな仕事ですか。
A.自分がガイドをするのではなく、ガイドを育てる側に回る仕事です。「育成」が枠の名称に入っている点が特徴になります。
Q.森町はどんな町ですか。
A.道南の内浦湾に面した町で、北海道で唯一「もりまち」と読む自治体です。他の町がすべて「ちょう」と読むなかで例外にあたり、町自身も「北海道で唯一の『まち』」と名乗っています。
Q.気候はどうですか。
A.北海道のなかでは雪が少なく比較的温暖な道南です。北海道は光熱・水道の物価指数が全国1位で暖房費が家計に効くため、この差は実質的な意味を持ちます。
Q.森町の隊員数は何人ですか。
A.令和7年度で10人です。渡島振興局9市町村44人のなかでは最多で、鹿部町9人、八雲町7人、知内町7人が続きます。
参考にした公式ページ
- 地域おこし協力隊|北海道森町
- 北海道森町 公式ホームページ
- ほっかいどう地域おこし協力隊(北海道公式ポータルサイト)
- 令和7年度 地域おこし協力隊の隊員数等について(総務省)
- 消費者物価地域差指数-小売物価統計調査(構造編)2024年(令和6年)結果(総務省統計局)
情報は変わることがあります。最新の内容は各公式ページでご確認ください。