様似町の地域おこし協力隊|ユネスコ世界ジオパークの町
様似町の地域おこし協力隊について、アポイ岳ジオパークがユネスコ世界ジオパークに認定されていること、観光・農業・空き家の3分野、人口3,700人という規模をまとめます。
様似町のアポイ岳ジオパークは2015年にユネスコ世界ジオパークに認定されています。国内でその認定を受けた地域は限られており、町の看板になっています。協力隊は3分野で募集されてきました。町が公表している情報から整理します。
隊員2人、人口3,700人
総務省が令和8年4月24日に公表した資料によれば、様似町の隊員数は2人でした。北海道の受入166市町村のなかで89位です。
様似町は北海道の太平洋沿岸に位置した人口3,700人の小さな町です。日高振興局は5市町村で30人。えりも町6人、日高町5人、浦河町3人、様似町2人という内訳になります。北海道全体の状況は北海道の地域おこし協力隊にまとめました。
ユネスコ世界ジオパーク
アポイ岳ジオパークは2015年にユネスコ世界ジオパークに認定されました。
ジオパークは、地質や地形の遺産を保全しながら教育と観光に活かす仕組みです。日本ジオパークと世界ジオパークがあり、世界ジオパークはユネスコの正式な事業として認定されます。
アポイ岳の特徴は「かんらん岩」です。 地球の内部にあるマントルの岩石が地表に現れた場所とされ、その特殊な土壌のために固有の高山植物が育ちます。標高が低いにもかかわらず高山植物が見られるのは、この地質によります。
町は国立公園化が予定されているとも紹介されています。
道内でジオパークに関わる協力隊の枠には次のものがあります。
| 市町村 | ジオパーク |
|---|---|
| 様似町 | アポイ岳(ユネスコ世界ジオパーク・2015年認定) |
| 洞爺湖町 | 洞爺湖有珠山(ジオパークの情報発信・業務支援) |
| 白老町 | ウポポイ(民族共生象徴空間) |
世界的な認定があるということは、外から人が来る理由が既にあるということです。 一方で、認定を維持するには保全の取り組みを続ける必要があります。
保全と活用の両立が課題になります。 人が来れば植物は踏まれ、道は傷みます。町も「観光資源の活用と自然保全が課題」としています。
3つの分野
様似町が募集してきた分野は次の3つです。
観光振興。 ジオパークを軸にした観光の仕事です。
農業支援。 稲作や夏イチゴなどの農作業を支援する枠が公表されていました。
空き家・移住定住。 空き家の活用と移住の推進に関わります。
このほか商工会と共に町内事業者を支援する隊員の枠も募集されています。
3分野が並んでいるということは、町の課題が観光だけではないということです。 人口3,700人の町で、農業も商工業も担い手が要ります。
夏イチゴという作物が挙げられている点も具体的です。道内では足寄町(夏秋いちご)、豊浦町(いちご)、沼田町(しいたけ、いちご、肉牛)にいちごの枠があります。夏イチゴは涼しい気候を活かした作物で、本州の産地が難しい時期に出荷できます。
報酬額は町の常設ページからは確認できませんでした。 問い合わせ先は様似町役場 企画調整課 企画係(電話 0146-36-2122)です。契約の型ごとの比べ方は北海道の地域おこし協力隊 待遇比較にまとめました。
求められる力
町は募集にあたって「あなたの体力、コミュニケーション力、企画力を活かしてみませんか」という掲げ方をしていました。
「体力」が最初に来ている点に注意してください。
ジオパークの仕事には現地を歩く場面があります。 登山道の状況を見る、案内する、調査に同行する。机の上だけで完結しません。
農業支援の枠なら、なおさら体を使います。 稲作もいちごも屋外の作業です。
「コミュニケーション力」と「企画力」は多くの町が求めるものですが、体力を並べて挙げる町は限られます。 応募のときは、実際にどれくらい体を使うかを確かめてください。
日高で暮らす
様似町を検討するとき、条件を整理しておく価値があります。
太平洋に面しています。 日高地方は道内でも雪の少ない部類で、冬の条件は緩やかになります。ただし北海道全体で光熱・水道の物価指数は119.6と全国1位で、全国平均を約2割上回ります。
札幌市までの距離があります。 日高は道央から東へ細長く伸びる地域で、様似町はえりも町の手前にあたります。車での移動が前提です。
日高は受入の少ない地域です。 5市町村で30人、1市町村あたり6.0人になります。
隣がえりも町(6人)と浦河町(3人)です。えりも町は業務委託で月額291,000円、浦河町は軽種馬の産業を持ちます。日高で探すなら、この3町を並べて比べる価値があります。
応募の前に確かめること
- 募集要項で報酬を確認する。常設ページからは分かりません
- 分野を選ぶ。観光・農業・空き家で仕事がまったく違います
- 体力が要ることを踏まえる。町が募集で最初に挙げています
- 保全と活用の両立という課題を理解する。人が来れば植物は踏まれます
- 国立公園化の予定を聞く。今後の変化に関わります
- 日高の他の市町村と比べる。えりも町6人、浦河町3人が近隣です
北海道全体の受入状況は北海道の地域おこし協力隊に、同じ日高のえりも町はえりも町の地域おこし協力隊にまとめています。
本記事の内容は様似町が公表している情報によります。年度ごとに改定されるため、応募のときは最新の募集要項で確かめてください。
よくある質問
Q.アポイ岳ジオパークとは何ですか。
A.様似町にあるジオパークで、2015年にユネスコ世界ジオパークに認定されました。地球の内部にあるマントルの岩石であるかんらん岩が地表に現れた場所とされ、その特殊な土壌のために固有の高山植物が育ちます。
Q.どんな分野で募集していますか。
A.観光振興、農業支援、空き家・移住定住の3分野です。このほか商工会と共に町内事業者を支援する隊員の枠も募集されています。
Q.報酬はいくらですか。
A.町の常設ページからは確認できませんでした。様似町役場 企画調整課 企画係(電話 0146-36-2122)へ問い合わせるか、募集要項で確かめてください。
Q.体力は必要ですか。
A.町は募集で「あなたの体力、コミュニケーション力、企画力を活かしてみませんか」と体力を最初に挙げています。ジオパークの仕事には登山道の状況を見る、案内する、調査に同行するといった場面があり、農業支援の枠ならなおさら体を使います。
Q.農業支援はどんな作物ですか。
A.稲作や夏イチゴなどの農作業を支援する枠が公表されていました。夏イチゴは涼しい気候を活かした作物で、本州の産地が難しい時期に出荷できます。
Q.ジオパークの課題は何ですか。
A.保全と活用の両立です。人が来れば植物は踏まれ道も傷みます。町も「観光資源の活用と自然保全が課題」としています。認定を維持するには保全の取り組みを続ける必要があります。
Q.様似町はどんな町ですか。
A.北海道の太平洋沿岸に位置した人口3,700人の小さな町です。日高振興局に属し、隣はえりも町と浦河町になります。国立公園化が予定されているとも紹介されています。
参考にした公式ページ
情報は変わることがあります。最新の内容は各公式ページでご確認ください。