島牧村の地域おこし協力隊|大学院の学費を活動費で払う
島牧村の地域おこし協力隊について、月給245,100円という報酬、事業構想大学院大学の学費を活動費から出す仕組み、道の駅運営会社に配属される形をまとめます。
島牧村の協力隊は大学院に通いながら活動します。学費の年160万円を活動費から出すという設計で、道内の他の市町村では見つかりませんでした。村と大学が公表している情報から整理します。
隊員4人、人口1,258人の村
総務省が令和8年4月24日に公表した資料によれば、島牧村の隊員数は4人でした。北海道の受入166市町村のなかで56位です。
島牧村は後志地方の南西端、日本海に面した村です。人口は1,258人とされています。同じ後志ではニセコ町25人、積丹町17人、余市町15人、仁木町12人、岩内町9人、古平町4人、寿都町2人が近隣にあたります。北海道全体の状況は北海道の地域おこし協力隊にまとめました。
協力隊員でありながら大学院生
島牧村は事業構想大学院大学と人材育成および地域活性化に係る連携協定を結んでいます。隊員は協力隊員でありながら社会人大学院生として活動します。
公表されている条件は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 報酬 | 月給245,100円 |
| 委嘱 | 村長が島牧村地域おこし協力隊として委嘱 |
| 配属 | 道の駅運営会社(株式会社アバローネ) |
| 大学院の学費 | 年160万円を活動費から支出 |
| 受検費用・入学金 | 活動費から支出 |
| 募集人数 | 令和9年度は5名(委嘱予定日 令和9年4月1日) |
| 任期 | 委嘱日から1年(以降、最大3年まで1年更新) |
学費を活動費から出すという設計は、道内で確認した118市町村のなかで島牧村だけでした。
総務省は協力隊1人あたりの活動費に年200万円までの支援を認めています。その枠を資格や学位の取得に振り向けるという使い方になります。
道内には研修や資格の費用を出す例が他にもあります。
| 市町村 | 費用の出し方 |
|---|---|
| 島牧村 | 大学院の学費 年160万円 |
| 美幌町 | 大型免許の取得費用を支援 |
| 名寄市 | 資格取得費用を市が負担 |
| 中頓別町 | 狩猟免許の取得を町が支援 |
| えりも町 | 活動経費に資格取得費を含む(約200万円まで) |
3年で修士の学位を取りながら報酬も受け取れるという点は、他にない条件です。契約の型ごとの比べ方は北海道の地域おこし協力隊 待遇比較にまとめました。
道の駅で働く
隊員は道の駅「よってけ!島牧」を拠点に、道の駅業務を通じた地域活性化の実践に取り組みます。
公表されている業務は次のとおりです。
- 道の駅での通常業務
- 顧客満足度を高める施策の検討・実施
- 特産品開発などの新規事業
大学院で学んだことを道の駅で試すという構成になります。授業で事業構想を練り、現場で実行するという往復です。
道の駅を軸にした枠は道内に複数あります。留寿都村(道の駅230ルスツ・運営代表を目指す枠)、清里町(道の駅ににぎわいをつくる仕掛け人)、京極町(名水の郷きょうごく)、共和町(道の駅推進員)などです。
島牧村の違いは、配属先が村ではなく運営会社である点です。壮瞥町(受入町内事業者)、芽室町(団体委託型)、厚沢部町(素敵な過疎づくり株式会社)と同じ系統になります。
応募資格
公表されている応募資格は次のとおりです。
- 心身ともに健康であること
- 都市圏からの移住であること
- 良好な人間関係を築けること
- 定住の意欲があること
- 普通自動車運転免許を持つこと
- 自家用車またはリース車両を持てること
- 公租公課の滞納がないこと
- ワークショップに参加できること
- 大学院の入学選考に合格する見込みがあること
- 日本国籍を有すること
9番目の条件が特徴的です。 協力隊の選考とは別に、大学院の入学選考を通る必要があります。学ぶ意思と学力の両方が求められる形です。
6番目の車の条件も見落とせません。村が車を貸すのではなく、自分で用意することになります。
応募の前に確かめること
- 大学院の入学選考を通る必要があることを踏まえる
- 学費が活動費から出ることの意味を確認する。自己負担ではありません
- 車を自分で用意する必要があります
- 配属先が運営会社であることを踏まえる。村役場ではありません
- 人口1,258人という規模を理解する。道内でも小さい村です
- 3年で学位を取る計画を立てる。働きながらの修学になります
北海道全体の受入状況は北海道の地域おこし協力隊に、北海道への移住は北海道移住の始め方にまとめています。
本記事の内容は島牧村および北海道が公表している情報によります。年度ごとに改定されるため、応募のときは最新の募集要項で確かめてください。
よくある質問
Q.島牧村の地域おこし協力隊の報酬はいくらですか。
A.月給245,100円です。加えて事業構想大学院大学の学費(年160万円)、受検費用、入学金が活動費から支出されます。
Q.大学院の学費が出るのですか。
A.出ます。総務省は協力隊1人あたりの活動費に年200万円までの支援を認めており、島牧村はその枠を学位の取得に振り向けています。道内で確認した市町村のなかでは島牧村だけでした。
Q.どこに配属されますか。
A.村長が地域おこし協力隊として委嘱し、道の駅運営会社(株式会社アバローネ)に配属されます。村役場ではありません。
Q.どんな業務をしますか。
A.道の駅「よってけ!島牧」を拠点に、道の駅での通常業務に加えて、顧客満足度を高める施策の検討・実施や特産品開発などの新規事業に携わります。
Q.応募資格を教えてください。
A.心身の健康、都市圏からの移住、良好な人間関係を築けること、定住の意欲、普通自動車運転免許、自家用車またはリース車両の所持、公租公課の滞納がないこと、ワークショップへの参加、大学院の入学選考に合格する見込み、日本国籍です。
Q.大学院の選考も受けるのですか。
A.はい。協力隊の選考とは別に大学院の入学選考を通る必要があります。学ぶ意思と学力の両方が求められる形です。
Q.島牧村はどんな村ですか。
A.後志地方の南西端、日本海に面した村で、人口は1,258人とされています。隊員数は4人です。
参考にした公式ページ
- 島牧村|ほっかいどう地域おこし協力隊
- 北海道島牧村 地域おこし協力隊員募集(地域活性化・事業構想大学院大学との共同事業)|ニッポン移住・交流ナビ
- 島牧村 公式ホームページ
- 令和7年度 地域おこし協力隊の隊員数等について(総務省)
- 令和7年度(2025年度)地域おこし協力隊導入状況|北海道
情報は変わることがあります。最新の内容は各公式ページでご確認ください。