壮瞥町の地域おこし協力隊|町が事業者に月420,000円を払う仕組み
壮瞥町の地域おこし協力隊について、受入町内事業者に町が支払う月420,000円程度という経費、3年から5年まで延ばせる期間、事業者の側の応募条件をまとめます。
壮瞥町の協力隊は町が隊員を雇わない形です。町内の事業者が隊員を雇い、町がその事業者に1人あたり月420,000円程度を払います。しかも協議によって3年から5年まで延ばせるという、道内では珍しい設計になっています。町が公表している情報から整理します。
隊員5人、洞爺湖のほとり
総務省が令和8年4月24日に公表した資料によれば、壮瞥町の隊員数は5人でした。北海道の受入166市町村のなかで37位です。
壮瞥町は洞爺湖の南東岸にあり、有珠山と昭和新山を町域に持ちます。同じ胆振では厚真町28人、安平町25人、むかわ町17人、豊浦町12人、登別市9人が近隣にあたります。北海道全体の状況は北海道の地域おこし協力隊にまとめました。
町が事業者に払う
壮瞥町は「地域おこし協力隊受入町内事業者」を募集しています。これは隊員ではなく、隊員を受け入れる側の事業者を募る仕組みです。
町が公表している内容は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 町の経費負担 | 隊員1人あたり月420,000円程度(令和8年度限り、報酬・活動費を含む) |
| 年間の上限 | 4,500,000円 |
| 雇用期間 | 雇用の日から1年間 |
| 延長 | 事業者・協力隊・町の協議により3年から5年まで延長可能 |
| 対象活動 | 農林水産業の活性化/スポーツ・文化に関する活動 |
| 募集期間 | 令和8年6月1日から令和9年3月31日まで |
月420,000円という額は、報酬だけでなく活動費を含んだ総額です。事業者はこの中から隊員に給与を払い、活動に要る経費をまかないます。
注目すべきは延長の幅です。 地域おこし協力隊は最長3年というのが原則で、道内の募集もほぼすべて「最長3年」と書いています。壮瞥町は協議のうえで5年までと明記しています。
3年で切らないという設計は、任期後の受け皿が最初から決まっていることと結びついています。事業者に雇われている以上、任期が終わったあとにその事業者へ残るという道筋が自然に生まれます。
同じ発想の例は下川町(宅配等事業・任期後に下川ハイヤーへ採用予定)にもありますが、受け入れる事業者の側を公募するという形は壮瞥町の特徴です。契約の型ごとの比べ方は北海道の地域おこし協力隊 待遇比較にまとめました。
事業者の側の条件
事業者の応募資格として公表されているのは次のとおりです。
- 町内に事務所・事業所を置く法人(株式会社、合同会社、特定非営利活動法人など)
- 町内に住所を置く個人事業主
- 派遣先事業者の役員等の構成員および従業員等に、協力隊の3親等以内の親族がいる場合は対象外
親族の除外規定が明記されている点は、制度の趣旨に沿った作りです。地域おこし協力隊は地域外から人材を呼ぶ制度なので、身内を雇うために使われては目的から外れます。
申し込みは「壮瞥町地域おこし協力隊町内事業者派遣申込書(様式第1号)」を壮瞥町役場 企画財政課へ提出します。
応募する側から見ると
隊員として応募する人にとって、この仕組みは次の意味を持ちます。
勤務先が民間の事業者になります。 役場に配属される枠とは、日々の仕事の進め方も人間関係も変わります。
任期後の姿が見えやすくなります。 事業者にそのまま残るという選択肢が最初からあるためです。
事業者ごとに条件が変わります。 町が事業者に払う額は決まっていますが、そこから隊員がいくら受け取るかは事業者との雇用契約によります。応募のときは事業者との条件を確かめてください。
壮瞥町では現在、まちのリポーター、観光プロデューサー、移住コンシェルジュ、山村おこし協力隊という分野の隊員が活動しています。
応募の前に確かめること
- 勤務先が民間の事業者になることを踏まえる。役場配属ではありません
- 事業者との雇用条件を確かめる。町が払う額と隊員の給与は別です
- 延長の可能性を確認する。協議により3年から5年まで延ばせます
- 対象の活動分野を確認する。農林水産業とスポーツ・文化に限られます
- 任期後に事業者へ残る道を考える。この仕組みの狙いです
- 洞爺湖と有珠山という立地を踏まえる。観光と農業が主な産業です
北海道全体の受入状況は北海道の地域おこし協力隊に、同じ胆振の厚真町は厚真町の地域おこし協力隊にまとめています。
本記事の内容は壮瞥町が公表している情報によります。年度ごとに改定されるため、応募のときは最新の募集要項で確かめてください。
よくある質問
Q.壮瞥町の地域おこし協力隊はどんな仕組みですか。
A.町が隊員を直接雇うのではなく、町内の事業者が隊員を雇い、町がその事業者に経費を払う形です。町は「地域おこし協力隊受入町内事業者」を公募しています。
Q.町はいくら払うのですか。
A.隊員1人あたり月420,000円程度(令和8年度限り、報酬と活動費を含む)で、年間4,500,000円が上限です。事業者はこの中から隊員に給与を払い、活動経費をまかないます。
Q.隊員の給与はいくらですか。
A.町が事業者に払う額は公表されていますが、そこから隊員がいくら受け取るかは事業者との雇用契約によります。応募のときは事業者との条件を確かめてください。
Q.任期は何年ですか。
A.雇用の日から1年間ですが、事業者・協力隊・町による協議で3年から5年まで延長できます。最長3年が原則の道内の募集のなかでは珍しい設計です。
Q.どんな活動が対象ですか。
A.農林水産業の活性化と、スポーツ・文化に関する活動です。現在は、まちのリポーター、観光プロデューサー、移住コンシェルジュ、山村おこし協力隊という分野の隊員が活動しています。
Q.事業者の側の条件を教えてください。
A.町内に事務所・事業所を置く法人か、町内に住所を置く個人事業主です。ただし役員や従業員に協力隊の3親等以内の親族がいる場合は対象から除かれます。
Q.壮瞥町はどこにありますか。
A.洞爺湖の南東岸にあり、有珠山と昭和新山を町域に持ちます。胆振地方に属し、隊員数は5人です。
参考にした公式ページ
- 令和8年度「壮瞥町地域おこし協力隊受入町内事業者」募集中|壮瞥町新着情報
- 壮瞥町地域おこし協力隊の紹介|壮瞥町
- 令和7年度 地域おこし協力隊の隊員数等について(総務省)
- 令和7年度(2025年度)地域おこし協力隊導入状況|北海道
- 地域おこし協力隊メインページ|北海道
情報は変わることがあります。最新の内容は各公式ページでご確認ください。