八雲町の地域おこし協力隊|二つの海をもつ町で就農を目指す
八雲町の地域おこし協力隊について、軟白ねぎで新規就農を目指す制度、子育て支援・人材確保という枠、太平洋と日本海に面した町の成り立ちをまとめます。
八雲町は太平洋と日本海の二つの海をもつ町です。全国でも数少ない成り立ちで、協力隊の枠もその地理と結びついています。町は軟白ねぎ農家を目指す新規就農制度を協力隊で運用しています。町が公表している情報から整理します。
隊員7人、二つの海をもつ町
総務省が令和8年4月24日に公表した資料によれば、八雲町の隊員数は7人でした。北海道の受入166市町村のなかで21位です。町自身は「現在10人以上の地域おこし協力隊が各地域で活躍している」としており、集計の時点による差とみられます。
八雲町が属する渡島振興局は9市町村で44人。森町10人、鹿部町9人、八雲町7人、知内町7人と続きます。北海道全体の状況は北海道の地域おこし協力隊にまとめました。
八雲町は太平洋と日本海の両方に面しているという特徴を持ちます。平成の合併で、太平洋側の旧八雲町と日本海側の旧熊石町が一つになったためです。
同じ町のなかで海が2つあるということは、漁業も気候も地域によって違うということです。協力隊の配置も地域ごとに分かれます。
軟白ねぎで新規就農
八雲町は地域おこし協力隊制度を活用した新規就農制度を持っています。募集されているのは軟白ねぎ農家を目指す農業支援員です。
軟白ねぎは、土寄せや遮光によって白い部分を長く育てるねぎです。栽培に手間がかかる分、単価の高い作物になります。
北海道で農業を軸にした協力隊の枠は各地にありますが、作物が具体的に示される例は限られます。
| 市町村 | 作物 |
|---|---|
| 八雲町 | 軟白ねぎ |
| 足寄町 | 夏秋いちご |
| 豊浦町 | いちご(豊浦いちご) |
| 新得町 | しいたけ |
| 沼田町 | しいたけ、いちご、肉牛 |
| 名寄市 | もち米ほか(資格取得費用を市が負担) |
作物が示されていると、任期後にどんな農業をするかが具体的に見えます。新規就農では作物ごとに必要な設備も技術も違うため、応募の段階で決まっていることには意味があります。
子育て支援・人材確保推進員
もうひとつの枠が、日本海側の熊石地域を中心に活動する「子育て支援・人材確保推進員」です。
業務として公表されているのは次のとおりです。
- 自然保育や子育て支援事業に取り組む
- 都市部の子育て世帯等との関係人口づくり
- 保育・介護の地域福祉人材の確保・育成・定着につながる企画・運営
子育て支援と人材確保を1つの枠にまとめている点が特徴です。子育ての現場に関わりながら、その担い手を増やす仕組みも作るという設計になります。
福祉分野の枠は道内に複数あります。南富良野町(介護おたすけ隊)、東川町(福祉人材育成)、根室市(地域福祉推進員)、赤井川村(地域福祉支援員・子育て支援隊員)などです。八雲町の枠は子育てと介護の両方の人材を視野に入れている点で幅が広くなります。
報酬額は町の常設ページからは確認できませんでした。 枠ごとの募集要項で確かめてください。契約の型ごとの比べ方は北海道の地域おこし協力隊 待遇比較にまとめました。
地域が分かれている町で働く
八雲町に応募する場合、どの地域の枠かを確認する必要があります。
太平洋側の八雲地域と日本海側の熊石地域は、町としては1つですが、山を挟んで反対側にあります。移動には時間がかかり、気候も産業も違います。
子育て支援・人材確保推進員は熊石地域が中心と明示されています。応募する枠がどちらの地域なのかで、暮らし方が変わることになります。
道内では他にも、合併によって広い町域を持つ自治体があります。せたな町、むかわ町、北斗市などです。町名だけでなく、実際にどこに住んでどこで活動するかを確かめてください。
応募の前に確かめること
- 募集要項で報酬と契約の型を確認する。常設ページからは分かりません
- どの地域の枠かを確かめる。太平洋側と日本海側で暮らし方が変わります
- 軟白ねぎの栽培を理解する。手間がかかる分、単価の高い作物です
- 新規就農制度の中身を確認する。協力隊制度を活用した仕組みです
- 子育て支援の枠は幅が広い。保育と介護の人材確保まで含みます
- 渡島の他の市町村と比べる。森町10人、鹿部町9人、知内町7人が近隣です
北海道全体の受入状況は北海道の地域おこし協力隊に、同じ渡島の森町は森町の地域おこし協力隊、いちごで新規就農を目指す豊浦町は豊浦町の地域おこし協力隊にまとめています。
本記事の内容は八雲町が公表している情報によります。年度ごとに改定されるため、応募のときは最新の募集要項で確かめてください。
よくある質問
Q.八雲町の地域おこし協力隊はどんな枠がありますか。
A.軟白ねぎ農家を目指す農業支援員と、日本海側の熊石地域を中心に活動する子育て支援・人材確保推進員などが公表されています。
Q.軟白ねぎとは何ですか。
A.土寄せや遮光によって白い部分を長く育てるねぎです。栽培に手間がかかる分、単価の高い作物になります。八雲町は地域おこし協力隊制度を活用した新規就農制度でこの作物を挙げています。
Q.報酬はいくらですか。
A.町の常設ページからは確認できませんでした。枠ごとの募集要項で確かめてください。
Q.「二つの海をもつ町」とはどういう意味ですか。
A.八雲町は太平洋と日本海の両方に面しています。平成の合併で太平洋側の旧八雲町と日本海側の旧熊石町が一つになったためです。同じ町でも地域によって漁業も気候も違います。
Q.どの地域で働くことになりますか。
A.枠によります。子育て支援・人材確保推進員は日本海側の熊石地域が中心と明示されています。太平洋側と日本海側は山を挟んで反対側にあり移動に時間がかかるため、応募前に確認してください。
Q.子育て支援の枠はどんな業務ですか。
A.自然保育や子育て支援事業に取り組みながら、都市部の子育て世帯等との関係人口づくり、保育・介護の地域福祉人材の確保・育成・定着につながる企画・運営を行います。
Q.隊員は何人いますか。
A.総務省の令和7年度の資料では7人ですが、町自身は「現在10人以上が各地域で活躍している」としています。集計の時点による差とみられます。
参考にした公式ページ
- 北海道八雲町 公式ホームページ
- ほっかいどう地域おこし協力隊(北海道公式ポータルサイト)
- 令和7年度 地域おこし協力隊の隊員数等について(総務省)
- 令和7年度(2025年度)地域おこし協力隊導入状況|北海道
- 地域おこし協力隊メインページ|北海道
情報は変わることがあります。最新の内容は各公式ページでご確認ください。