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久米島町の地域おこし協力隊|報酬・勤務時間・町営塾での活動

7分で読めます執筆: TownHub編集部
地域おこし協力隊久米島町

沖縄県で2番目に多くの隊員を受け入れている久米島町について、報酬と勤務条件、町営塾や高校魅力化での活動内容をまとめます。

久米島町の地域おこし協力隊は13人で、沖縄県内では2番目に多い人数です。そして令和7年度の活動6分野のうち5つが教育に関するものでした。高校魅力化、町営塾、町営寮、中学校の学習支援、不登校支援と並びます。久米島町が公開している資料をもとにまとめます。

13人は沖縄県内で2番目

総務省が令和8年4月24日に公表した「令和7年度 地域おこし協力隊の隊員数等について」によると、久米島町の隊員数は13人です。沖縄県全体では19団体で89人が活動しており、久米島町の13人は本部町(19人)に次いで県内2番目にあたります。

前年の令和6年度も13人で、人数は変わっていません。県全体が77人から89人へ12人増えた年に、久米島町は横ばいでした。受入の規模を安定して保っている自治体と読めます。

久米島町は、沖縄本島那覇市の西方約100キロメートルの東シナ海に位置します。町の募集要項によれば、久米島本島および奥武島・オーハ島の有人離島、鳥島・硫黄鳥島などの無人島から構成されています。「東洋一美しいとも言われる」ハテの浜、ラムサール条約に登録された渓流、県指定天然記念物の亀甲型の「畳石」が広がる奥武島などがあり、島のほぼ全域が県立自然公園に指定されています。

活動6分野のうち5つが教育

久米島町は毎年、隊員の活動報告会を開いています。令和7年度の活動報告のページには、隊員の活動が6つに分けて掲載されています。

  1. 高校魅力化コーディネーター
  2. 町営塾(学習センター)運営スタッフ
  3. 町営寮(じんぶん館)運営スタッフ
  4. まなびやコーディネーター(中学校学習支援)
  5. 不登校支援 よんなあ教室
  6. 移住定住相談窓口スタッフ(島ぐらしコンシェルジュ)

6分野のうち5つが教育に関するものです。観光でも特産品開発でもなく、島の子どもの学びをどう支えるかに人員が集中しています。高校生を対象にした町営塾、その塾に通う生徒が暮らす町営寮、中学生の学習支援、不登校の子への支援と、学齢が段階的につながっているのが分かります。

離島の高校は生徒数の確保が課題になりやすく、島に高校がなくなれば中学卒業と同時に子どもが島を出ることになります。高校魅力化に協力隊を厚く配置しているのは、島に人が残る条件をつくる取り組みと読めます。

6番目の移住定住相談窓口スタッフは「島ぐらしコンシェルジュ」という名前で、2人が担当しています。移住を考えている人の相談を受ける窓口です。

町営塾スタッフの募集内容

久米島町が公開している「令和8年度再募集 沖縄県久米島町地域おこし協力隊員募集要項(町営塾スタッフ)」から、条件を見ていきます。

活動内容

久米島町職員、町民、関係団体等と連携しながら、高校生向け町営塾での指導と、久米島高校魅力化プロジェクトに関する活動を行います。具体的には次の3つです。

  • 教科指導(補習から大学受験指導まで)
  • キャリア教育、探究活動の支援、ゼミ活動の企画運営
  • 塾の運営、高校との連携業務

町営塾は、高校生を対象に定期テスト対策から難関大学受験まで、生徒の習熟度に合わせた指導を行う場として開設されています。個別指導・自立学習といった一人ひとりにあった学習支援と、探究活動の取組を担います。

募集人員は地域おこし協力隊員 若干名です。

報酬と勤務条件

雇用形態会計年度任用職員(地域おこし協力隊)で、町長が任用します。

給与

  • 月額報酬 192,700円(社会保険料等自己負担分を含む。令和8年4月1日現在)
  • 期末手当 4.65月/年(6月に2.325月分、12月に2.325月分。令和8年4月1日現在)
  • 通勤手当 … 通勤距離(片道)2キロメートル以上から支給

採用日により勤務日数の基準で支給月分が異なり、町の会計年度任用職員の規則等により変わる可能性があると注記されています。期末手当の月数まで明記している自治体は沖縄県内では珍しく、年収を見積もる手がかりになります。

勤務時間が特徴的です。

  • 13時から21時まで(うち1時間は休憩)
  • 1日7時間、週35時間を超えない範囲での勤務が基本
  • 活動内容により勤務日、勤務時間帯を調整する場合あり

高校生が学校を終えてから塾に来る時間に合わせているため、昼過ぎに出勤して夜9時に終わる日程になります。朝型の生活を想定していると面食らう部分なので、応募前に押さえておきたい点です。

休日・休暇は週休2日制、祝祭日、年末年始、慰霊の日(6月23日)、有給休暇です。慰霊の日が休みに入るのは沖縄県の自治体ならではです。

勤務地は久米島学習センター(ほんのもり1階、久米島町字嘉手苅530番地)です。

待遇と福利厚生

  • 社会保険、雇用保険に加入します
  • 住居に係る礼金、保証金その他これに類するものは、予算の範囲内で町が負担します(一部入居者の負担があります)。敷金は入居者負担です
  • 活動に必要と認められる車両・物品等は町が負担します

住居については、初期費用のうち礼金・保証金を町が持ち、敷金は本人が持つという切り分けです。「住居支援あり」で済ませず、どの費目が誰の負担かを確かめておくと想定外の出費を避けられます。

任用期間は任用の日から令和9年3月31日までで、活動実績等を勘案して年度単位で更新し、任用の日から最長3年まで延長できます。

応募の条件

募集対象は次のとおりです。

  • 令和8年4月1日現在で20歳以上の方(性別は問いません)
  • 三大都市圏をはじめとする都市地域等に居住し、採用決定後、生活の拠点を久米島町に移し、住民票を異動できる方
  • 普通自動車運転免許を有する方
  • 心身ともに健康で、積極性・協調性を有し、地域住民と協力しながら地域活性化活動に取り組める方
  • 一般的なパソコン(文書作成・表計算等)の操作に加え、交流サイト等を活用した情報発信に素養のある方
  • 日本国籍を有し、地方公務員法の欠格条項に当たらない方
  • 早々に着任が可能な方

委嘱を受ける前にすでに久米島町に住民票がある方は対象外です。地域おこし協力隊は都市部からの移住が前提の制度なので、すでに島にいる人は応募できません。また久米島町は「三大都市圏外全部条件不利地域」に該当すると町が案内しています。

応募の方法と選考

募集期間は令和8年7月1日からで、採用者が決定するまで期間を延長するとされています。ただし応募状況および選考の進捗により、採用者が決定した場合は期間の途中であっても予告なく締め切ることがあると注記されています。

応募方法は電子メールまたは郵送(郵送の場合は簡易書留)です。提出書類は次の3点です。

  • 久米島町地域おこし協力隊員申込書(様式第1)
  • 職務経歴書(社会人)、活動報告書(学生)※様式自由
  • 志望動機書(800字から2000字程度)※様式自由

志望動機書に800字から2000字という分量が指定されているのは、書類の準備に時間がかかることを意味します。締め切りが「採用者が決定するまで」という不確定なものなので、関心があるなら早めに書き始めるのが安全です。

選考は第一次が書類選考、第二次が面接です。面接はオンライン会議システムを活用したオンラインで実施され、1回または2回が予定されています。選考結果は合否に関わらずメールで連絡されます。なお不採用理由についての問い合わせには答えられないとされています。

活動報告会を毎年公開しています

久米島町は令和2年度から令和7年度まで、毎年度の活動報告会の記録を公開しています。動画配信とスライド資料が分野ごとに用意されており、高校魅力化コーディネーター、町営塾スタッフ、町営寮のハウスマスター、まなびやコーディネーター、よんなあ教室、島ぐらしコンシェルジュのそれぞれの資料を読めます。

町は報告会の目的を「地域おこし協力隊って何?」「どういう活動をしているの?」「どんな人たち?」を町民に知ってもらうためだと説明しています。応募を考えている側にとっても、着任後に何をするのかを事前に具体的に知れる材料になります。募集要項だけでは分からない日々の仕事の中身が見えるので、応募前に目を通しておく価値があります。

町のページには、地域おこし協力隊の効果として「地域:これまで地域外に存在しなかった新たな視点の獲得、協力隊員の活動を通じた地域への刺激」「地域おこし協力隊員:自身の才能・能力を活かした活動、理想とする暮らしや生きがいの発見」が挙げられています。

問い合わせ先

応募先は久米島町役場企画財政課 地域おこし協力隊担当者宛(〒901-3193 沖縄県島尻郡久米島町字比嘉2870番地、電話098-985-7122、ファクス098-985-7080)です。

活動内容についての問い合わせは、じんぶん館へ直接するよう案内されています(〒901-3124 沖縄県島尻郡久米島町字仲泊1134番地、電話・ファクス098-851-7721)。

応募手続に関することは役場の企画財政課、活動の中身についてはじんぶん館と窓口が分かれているので、聞きたいことに合わせて使い分けてください。

募集の内容と金額は年度ごとに改定されます。本記事は令和8年度再募集の要項によるもので、応募の前に最新の要項で確かめてください。

よくある質問

Q.久米島町の地域おこし協力隊は何人いますか。

A.総務省の令和7年度の公表では13人で、本部町の19人に次いで沖縄県内で2番目に多い人数です。前年の令和6年度も13人でした。

Q.どんな活動をしていますか。

A.令和7年度の活動報告では、高校魅力化コーディネーター、町営塾運営スタッフ、町営寮運営スタッフ、まなびやコーディネーター(中学校学習支援)、不登校支援よんなあ教室、移住定住相談窓口スタッフの6分野です。6つのうち5つが教育に関するものです。

Q.報酬はいくらですか。

A.町営塾スタッフの募集要項では月額報酬192,700円(令和8年4月1日現在、社会保険料等自己負担分を含む)、期末手当が年4.65月です。

Q.勤務時間は何時から何時までですか。

A.町営塾スタッフは13時から21時まで(うち1時間は休憩)で、1日7時間、週35時間を超えない範囲が基本です。高校生の通塾時間に合わせた日程です。

Q.住居の費用はどうなりますか。

A.住居に係る礼金、保証金その他これに類するものは予算の範囲内で町が負担します。ただし敷金は入居者負担で、一部入居者の負担もあります。

Q.すでに久米島町に住んでいる場合も応募できますか。

A.できません。委嘱を受ける前にすでに久米島町に住民票がある方は対象外と募集要項に明記されています。

TownHub編集部

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全国の地域情報を取材・編集しています。自治体の公開情報と現地取材をもとに、その街で暮らす人に役立つ情報をお届けします。

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